catch-img

DXの課題を乗り越える!DX推進担当者が知っておくべきポイントと成功事例

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、企業の競争力を強化するための重要な取り組みですが、多くの企業がその推進においてさまざまな課題に直面しています。人材不足やデータ活用の課題、IT投資の非効率性など、これらの障壁を乗り越えるためには、適切な研修と内製化が不可欠です。

本記事では、DXの成功事例を通じて、企業がどのように課題を克服し、デジタル化を加速させているのかをご紹介します。

DX研修を実際に行った企業の事例を知りたい方は「導入事例:第一三共株式会社様」「導入事例:株式会社八十二銀行様」「導入事例:株式会社ワークマン様」こちらのページをご覧ください。

リンプレスでは、DX推進人材を育成する研修プログラムと、DXの内製化をサポートするコンサルティングを提供しています。自社のDX推進にお困りの方はぜひご相談ください。

リンプレスのサービス紹介資料ダウンロードはこちらから

企業のDX推進を阻むよくある課題

プロジェクトマネジメント・リーダシップ

企業がDXを推進する中で、よくある課題として以下が挙げられます。

  • DX人材が不足している

  • 経営層がDXに取り組まない

  • IT投資が不足している・または非効率的

  • データ活用の基盤が整備されていない

  • 企画力が不足している

  • 社内文化にDXが定着しにくい

  • セキュリティリスクへの対策が徹底できていない

まずは、これらの課題について詳しく見ていきましょう。

DX人材が不足している

DXを推進するためには、専門的な知識を持つ人材が不可欠です。しかし、DXに精通した人材は依然として不足していることが第一の課題です。

特に、データ分析やAI技術、クラウドシステムの運用に熟練した人材の確保が難しく、企業は必要なスキルを持った社員の採用や育成に力を入れなければなりません。人材不足を解消するために、教育・研修の強化や外部の専門家との連携が重要となります。

DX人材不足の状況については、以下の記事で詳しく紹介しています。
『DX人材不足の現状と課題|DX成功のための人材育成方法とは?』

経営層のDXに対する関心の低さ

DX推進の成功には経営層の積極的な関与が不可欠ですが、企業によっては経営層がDXに対して消極的であることが多いです。

経営層がDXの重要性を理解し、リーダーシップを発揮することが、DX推進の原動力となります。経営層がDXを単なるIT施策ではなく、企業戦略の一環として位置づけることが、企業全体を巻き込んだ改革を実現するための第一歩です。

IT投資が不足している・または非効率的

多くの企業では、ITインフラへの投資が不十分であるか、非効率的に行われていることがあります。これにより、最新のテクノロジーやシステムを導入することが難しくなり、DX推進が停滞するという課題があります。

IT投資の優先順位を見直し、業務の効率化やデータ活用を支える基盤を強化することが求められます。企業は必要なIT投資を戦略的に行い、継続的に技術的な改善を追求する必要があります。

データ活用の基盤が整備されていない

DXの中心にあるのはデータの活用です。しかし、多くの企業ではデータの収集や整理が進んでおらず、効果的な活用ができていません。

データを効率的に分析し、意思決定をサポートするためのインフラやツールの整備が遅れているという課題を抱える企業も多いです。データ基盤の整備はDX推進において最も重要なステップの一つであり、適切なデータ管理と分析基盤を構築することが求められます。

企画力が不足している

DX推進には明確なビジョンと戦略的な企画が不可欠です。しかし、企画力が不足している企業も多く、DXの目的や進め方が曖昧になりがちです。

DXを効果的に推進するためには、具体的な目的設定と目標達成のための計画が必要です。企画力を強化するためには、業界動向の把握や顧客ニーズを分析し、デジタル技術をどのように活用するかを明確にすることが重要です。

DXにおける企画・構想の重要性は以下の記事でも紹介しています。
『DXの企画・構想フェーズの進め方とは?』

社内文化にDXが定着しにくい

企業の文化や慣習がDXの定着を妨げることがあります。特に、従来の業務のやり方を変えることに対して抵抗がある場合、DX推進が難航します。この課題を解決し社内でDXを浸透させるためには、変革を推進する意識改革が必要です。上層部から下層部まで、DXの重要性を共有し、全員が協力して変化に取り組む環境を作ることが不可欠です。

セキュリティリスクへの対策が徹底できていない

DXが進む中で、サイバーセキュリティのリスクが増大しています。デジタル化が進むことで、企業の情報やデータを狙う攻撃のリスクが増すため、セキュリティ対策の強化が急務です。

DX推進においては、技術面だけでなく、セキュリティリスクへの対応を徹底する必要があります。企業は定期的なセキュリティ評価や対策の更新を行い、安心してデジタル化を進められる環境を作ることが重要です。

DXの課題解決に向けた具体的な対策

DX戦略立案DXを効果的に進めるためには、課題を乗り越えるための具体的な対策が重要です。

各課題に対して、戦略的に取り組む方法を導入することで、よりスムーズなDX推進が実現できます。ここでは、先述した課題に対する具体的な解決策を紹介します。

外部サービスを活用したDX人材の育成

DX人材不足の課題に対処するためには、外部サービスの活用が効果的です。

外部の専門家やコンサルティングサービスを活用することで、迅速に必要なスキルや知識を取り入れることができます。また、オンライン研修や業界セミナーを通じて、社員のスキルアップを支援することで、継続的に優秀な人材を育成できます。外部リソースを活用することで、コストを抑えながらも、効率的に人材を強化できます。

DX人材の育成には、プロによる研修サービスの導入がおすすめです。

累計4,000社以上の支援実績を持つ「リンプレス」によるDX推進人材育成プログラムの詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。御社の課題に合わせて、最適なカリキュラムをご提案いたします。

リンプレスのDX推進人材育成プログラム

経営層のコミットメントとビジョンの明確化

DXを成功させるためには、経営層の積極的な関与が欠かせません。経営層がDXの重要性を認識し、自ら率先して推進する姿勢を示すことが、企業全体のモチベーションを高めます。

具体的には、経済産業省が策定した「デジタルガバナンス・コード」などを参考にDX推進に向けた明確なビジョンを掲げ、全社で共有することが重要です。ビジョンの明確化により、社員一人ひとりがその目的を理解し、目標に向かって一丸となって取り組むことができます。

デジタルガバナンス・コードについては以下の記事で詳しく紹介しています。
『デジタルガバナンス・コードとは|概要をわかりやすく解説』

アジャイル開発の導入

DX推進には柔軟かつ迅速な開発が求められます。アジャイル開発を導入することで、開発プロセスを小さな単位で進め、変更に迅速に対応できるようになります。

これにより、途中での改善やフィードバックを反映しやすくなり、柔軟性の高いシステム開発が可能となります。アジャイル開発を活用することで、DXを効果的に推進でき、業務のスピードと品質向上に繋がります。

データドリブン経営の実現

データドリブン経営を実現するためには、データを効果的に収集・分析し、意思決定に活用する体制を構築することが重要です。

企業が保有するデータを戦略的に活用することで、顧客のニーズや市場動向をより正確に把握でき、競争力を高めることができます。また、データ活用のためのツールやプラットフォームを整備し、データ分析のスキルを社内で共有することが、データドリブン経営の実現に繋がります。

企画力・デザイン思考の定着

企画力やデザイン思考を企業文化に定着させることが、DXの推進において重要な要素です。

デザイン思考を活用することで、ユーザー視点に立った製品やサービスの開発が可能となり、顧客満足度を向上させることができます。また、企画力を強化するために、アイデアを素早く具現化し、プロトタイプを作成して検証するなどの実践的な取り組みを社内に浸透させることが大切です。

リンプレスの「IT企画研修」について詳しくはこちら
リンプレスの「デザイン思考研修」について詳しくはこちら

DXリテラシーアップによる社内文化の変革

社内文化におけるDXの定着には、全社員のDXリテラシーを向上させることが求められます。社員全員がデジタル技術の重要性を理解し、日常業務に活かすことができるようになると、DXが組織全体に浸透します。定期的なDX研修や勉強会を通じて、社員に最新のテクノロジーやトレンドを学ばせ、社内文化を変革していくことがDXの成功に繋がります。

セキュリティ対策の強化

DX推進に伴い、セキュリティリスクも増大しています。企業は、サイバー攻撃やデータ漏洩に備えるため、セキュリティ対策を強化しなければなりません。

最新のセキュリティ技術を導入するだけではなく、社員に対するセキュリティ教育を徹底することが求められます。また、定期的なセキュリティ監査やシステムの脆弱性テストを実施し、リスクを最小化することが、DX推進における重要な対策となります。

DXの課題を乗り越え成功させた企業の事例

企業が直面しがちなDXの課題を克服した企業の事例として、清水建設株式会社とダイキン工業株式会社が挙げられます。両社はそれぞれ異なるアプローチでDX推進に取り組み、成功を収めています。

清水建設株式会社

清水建設は、「超建設」を目指してDXを推進しています。最大の課題は、業務の標準化と自動化でした。これに対し、同社はデータ活用基盤の整備とAI技術を駆使し、建設現場やサポート部署での定型業務を50%以上自動化しました。また、データとAI技術を用いた意思決定支援システムを導入し、迅速で精度の高い判断ができる体制を構築しました。業界の垣根を超えたパートナーシップやオープンイノベーションを推進し、持続可能な社会づくりに貢献しています。

参考:シミズのDX

ダイキン工業株式会社

ダイキン工業は、業界内での競争を優位に進めるため、DXを精力的に推進しています。

同社は特に、IT投資の非効率性とデータ活用の課題に直面していました。これに対し、アジャイル開発手法を採用し、IT投資を効率的に活用できる体制を整えました。また、データドリブン経営を実現するため、データ分析基盤を構築し、意思決定のスピードと精度を向上させました。さらに、DXを支える人材育成にも力を入れ、組織全体のデジタルリテラシーを向上させました。

参考:DX銘柄2023

DXの内製化・人材育成には「リンプレス」

DXの推進において、外部のコンサルティングやツール導入だけでなく、企業内での知識・スキルの内製化も非常に重要です。

リンプレスは、これまで4,000社以上のDX推進を支援してきた実績とノウハウに基づき、貴社のDX人材育成をサポートいたします。DX推進に必要な戦略立案から実行、そして評価まで、各フェーズにおける課題を明確化し、解決策を提示することで、DX推進の課題を解決します。

リンプレスのサービスについて、詳しく紹介します。

ご相談・お問い合わせ

リンプレスの研修でDX課題にアプローチした事例

以下では、リンプレスの研修を活用してDXの課題を解決した実際の企業事例を紹介します。

第一三共株式会社

第一三共株式会社では、社内で「こういうシステムを導入したい」という声が上がっても、実際に何を解決したいのかが定まっていないという課題がありました。

今後、業務部門が主導となってITを活用した課題解決を進めていくには、「IT企画立案」のスキルを体系的に学ぶべきであると考え、リンプレスにお声がけいただきました。

リンプレスは、第一三共株式会社のインハウス研修として演習テーマの作成から研修実施までを担当し、カスタマイズされた「IT企画研修」を実施しました。結果として、実際の業務に近い内容で行われたことによって参加者同士のディスカッションが活発に行われ、「参考になった」「受講してよかった」というお声を多くいただけました。

こちらの事例について詳しくは、以下のリンクからご覧いただけます。
第一三共株式会社様の事例|現場主導のDXを実現するため、業務部門がIT企画立案の進め方を学ぶ

株式会社ワークマン

株式会社ワークマンは、勘や経験ではなくデータに基づいた意思決定をする「データドリブン」な経営によって、11期連続で最高益更新という好業績を挙げています。

もともと同社では、Excel上で膨大なデータを管理していましたが、店舗の拡大にデータ管理が追いつけないという課題に直面します。そこで同社は、「Pythonで効率化できるのではないか」と考えます。一部の社員は独学でPythonの外部資格を取得しましたが、データ活用のさらなる推進とAI実装の内製化を目指し、2022年11月にリンプレスの「Pythonハンズオントレーニング(インハウス研修)」を導入いただきました。

参加者の多くがPythonを使ったことがない初心者の方という状況でしたが、レベルに合わせてカスタマイズしたテキストとカリキュラムを提供させていただき、全ての参加者がPythonの基礎を理解していただけた結果となりました。

こちらの事例について詳しくは、以下のリンクからご覧いただけます。

株式会社ワークマン様の事例|“Excel経営”の経験をもとに「現場主導のDX推進」へ

DX研修を実際に行った企業の事例を知りたい方は「導入事例:第一三共株式会社様」「導入事例:株式会社八十二銀行様」「導入事例:株式会社ワークマン様」こちらのページをご覧ください。

リンプレスでは、DX推進人材を育成する研修プログラムと、DXの内製化をサポートするコンサルティングを提供しています。自社のDX推進にお困りの方はぜひご相談ください。

リンプレスのサービス紹介資料ダウンロードはこちらから

まとめ

企業がDXを推進する上でよくある課題と、その解決策について紹介しました。

DXは全社的な取り組みとなるため、一つひとつ課題を解決していき、持続可能な施策を運用することが重要です。この記事で紹介した事例を参考に、自社のDX課題の分析と対策を進めていきましょう。

DX推進にお悩みの方は、ぜひリンプレスのご相談ください。実績豊富な講師陣による研修からDX内製化サポートまで、トータルに支援いたします。

ご相談・お問い合わせ

<文/文園 香織>

株式会社リンプレス
株式会社リンプレス
2017年に株式会社リンクレアのコンサルティング事業、教育事業を分社化して誕生。企業向けDX人材育成研修やITコンサルティング、内製化支援などを手掛ける。DX推進に必要なIT・システム企画力、プロジェクトマネジメント・リーダーシップ、デザイン思考、データ分析など、様々なラインナップを提供する。講義だけではなく、ワークショップやハンズオン演習を取り入れた実践型研修に強みを持つ。これまでの累計支援企業数は4,000社以上、累計受講者数は15,000名以上に及ぶ。

関連記事

Document

資料請求

リンプレスの
DX推進人材育成プログラムの紹介資料を
ダウンロードできます。

Contact

ご相談・お問い合わせ

お客様のDX実現に向けた課題解決を
サポートします。
お気軽にご相談ください。

Newsletter

メルマガ登録

DX人材の育成に
役立つセミナー開催情報や
支援事例などをお届けします。