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DXリテラシーとは?DX推進に必要な知識やスキルを解説

「DXを推進するためには、誰に、何を学ばせればよいか?」

各社がDXの実現に向けて様々な取り組みを行う中、最近特にこのような質問を受ける機会が増えてきました。


多くの企業がまだDX途上である現在、自社の人材に「デジタル・ITに関するリテラシーやスキルが十分に備わっていない」と感じる企業は少なくないでしょう。


今回は、DXを推進するために必要なリテラシーとは何か、どのようなデジタルスキルが求められるのか解説していきます。


リンプレスではDX推進人材の育成に役立つ資料を公開しています。こちらもぜひ、ご覧ください。⇒『企業のDX推進における課題とDXを成功に導くスキルとは(無料)』


目次[非表示]

  1. 1.「DXリテラシー標準」「デジタルスキル標準」策定の背景
  2. 2.DXを推進するために必要なリテラシー・スキルとは
  3. 3.DXを推進するための5つの能力
  4. 4.「DXリテラシー」や「DX推進スキル」を身につける方法


「DXリテラシー標準」「デジタルスキル標準」策定の背景

経済産業省は2022年3月に「DXリテラシー標準」を公開しました。


この「DXリテラシー標準」はその策定のねらいにもあるように、DXを推進するためにデジタル・ITの高度な知識やスキルを持った人材だけに頼るのではなく、”働き手一人ひとりがDXリテラシーを身につけることで、DXを自分事ととらえ、変革に向けて行動できるようになる”ためのものであり、全社的に啓蒙すべきマインドや知識習得について定義したものとなっています。


コロナ禍でIT部門主導から事業部門主導でDXを推進するために、事業部門にデジタル・IT教育を実施するケースが多く見られました。

最近では事業部門だけでなく、総務や経理などの管理部門のデジタル化(バックオフィスDX)に取り組む企業も増えるなど、ますます全社でDX推進を図る企業が増えてきています。


所属組織や部門、役割によって求められるスキルは異なりますが、「DXリテラシー」は経営層を含む全社員に共通して必要となる知識であると言えます。


また、経済産業省は新たに2023年1月に「デジタルスキル標準」を発表しました。

その骨子は上記の「DXリテラシー標準」と、今回新たに策定した「DX推進スキル標準」の2つの「標準」で構成されています。


資料の中では企業がDXを推進するためには、「DXを推進する人材の要件の明確化」「人材の確保・育成施策の検討」「全社的な底上げ(DXの自分事化)」が必要であり、デジタルスキル標準はその実行を後押しするものであると記されています。

このように、一部の人材がデジタルを使えるようになるだけでなく、企業や組織にとって”全社員がデジタルを使える”ようになることも重要であり、これがDX人材不足を解消する現実的な方法だと考えられます。


DXを推進するために必要なリテラシー・スキルとは

では、DXを推進するうえで求められる”スキル”や”リテラシー”とは、具体的にどういったものが挙げられるでしょうか。

リンプレスでは上記の「DXリテラシー標準」に加え、ビジネスマンに要求されるITリテラシーをまとめたITパスポート試験の項目をもとに、DXリテラシーとして習得すべき知識と習得が望ましい知識を取り纏めました。 

※出所: 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
「情報処理試験 ITパスポート試験 シラバス Ver.6.0」(令和3年10月)をもとに弊社にて作図*

*ITパスポートのシラバスに定義されている項目毎に、リンプレスなりに習得すべき知識と習得しておいた方が良い知識を判断したものであり、IPAが公式に提示しているものではありません。


このように整理すると、全社員にとって必要な”DXリテラシー”は比較的限られており、ポイントを絞った学習が求められることが分かります。

一方、DXコア人材にはリテラシー(知識)の習得だけではなく、デジタル・ITの企画やプロジェクトマネジメントといった、実際にDXを推進するための能力が必要であることが分かります。

DXを推進するための5つの能力

DXは多くの場合、プロジェクト活動であるため、DXを推進するための能力を一人で全て身に着ける必要はありません。

DXを推進するための能力とは、DX推進プロジェクトにおいて必要なひとつの機能です。​​​​​​​


DX推進プロジェクトにとって大切なことは、一人がすべてをできることではなく、その機能を任せることができる人材(その機能を実現する能力を保有した人材)をプロジェクトにアサインすることです。

① デジタルを活用した新しいビジネスを発想し、戦略、企画に落とし込む力
② DX推進プロジェクトをマネジメントする力
③ デジタル化されたデータをビジネスに活用する力
④ ビジネスにあったデジタル技術を採択し、システム(サービス)をデザイン(企画・立案・設計)する力
⑤ デザイン(企画・立案・設計)をもとにシステム(サービス)を実現し、新しいビジネス(価値)を創造する力


また、弊社ではDX推進フェーズを大きく3つの段階に分けて、それぞれに必要なスキルを定義しています。

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まず、アイデア創出フェーズでは『デザイン思考』、そして計画フェーズでは『IT企画』『要求分析』、実装段階では最新のデジタル技術の『AI・機械学習・クラウド』、さらにはDXを進めるために必要な『プロジェクトマネジメント』『リーダーシップ』のスキルが必要だと考えています。

DXコア人材はこういったスキルを身に着け、アイデア創出から実装段階までをプロジェクト化し推進していくことが求められています。


「DXリテラシー」や「DX推進スキル」を身につける方法

DXリテラシーを強化する方法として、DX先行企業では以下のような取り組みをしている企業もあります。

全社員のDXリテラシー底上げを目指すのであれば、まずはDXを自分事化してもらう必要があるでしょう。

そのためにワークショップ形式でDXの動機付けを実施し、その上で外部研修や自己研鑽の場を与えるといったように講義やワークショップを組み合わせた教育を実施することで高い学習効果を得ることが出来ます。


当社ではDXリテラシー標準に準拠する形で、全社員をDX人材として育成する企業向けオンライン学習サービス「DXリテラシー研修」を提供しています。ぜひご覧ください。

▼「DXリテラシー研修」の詳細を見る
https://www.linpress.co.jp/service/dx-literacy



​​​​​​その他にも、DXを実行するうえで必要なIT企画やプロジェクトマネジメント、デジタル技術など幅広い研修メニューをご提供しています。あわせてご覧ください。

▼「DX人材育成サービス」の詳細を見る
https://www.linpress.co.jp/service/dx-hrd


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森田 晋之介
森田 晋之介
株式会社リンプレス セールス&マーケティング事業部  株式会社リンクレアに営業職として入社。リンプレス入社後はインサイドセールスやマーケティングを担当し、現在は主にマーケティングを担当。