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PMBOKとは?プロジェクト管理の基礎を学ぼう


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この記事ではプロジェクト管理技法として代表的な「PMBOK」をご紹介していきます。

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こんにちは。リンプレスの川上です。

プロジェクトを成功へと導くためには、プロジェクトを適切に管理していくことが重要です。

この記事ではプロジェクト管理技法として代表的な「PMBOK」をご紹介していきます。


目次[非表示]

  1. 1.プロジェクトマネジメントとは?
  2. 2.PMBOKとは 
  3. 3.PMIとは
  4. 4.PMPとは
  5. 5.PMBOKのメリット
  6. 6.PMBOK活用の注意点
  7. 7.PMBOKの計画プロセス
    1. 7.1.スコープ・マネジメント
      1. 7.1.1.不十分なスコープ・マネジメント
      2. 7.1.2.スコープ・マネジメントの計画
      3. 7.1.3.要求事項の収集
      4. 7.1.4.スコープの定義
      5. 7.1.5.WBSの作成
  8. 8.終わりに


プロジェクトマネジメントとは?

システム構築におけるプロジェクトマネジメントとは、システム構築プロジェクトを計画された通りに遂行させることです。言い換えるとQCD(品質、コスト、納期)を計画通りに終わらせる事とも言えます。

つまり、プロジェクトマネジメントとはQCDを守ることです。

では、どのようにマネジメントをすればいいのでしょうか。


プロジェクトマネジメント技法として代表的なPMBOKがあります。

PMBOKをプロジェクト活動に適用すればプロジェクトマネジメントが可能となります。

PMBOKとは 

PMBOK(Project Management Body Of Knowledge)とは「プロジェクトマネジメントの知識体系」です。

プロジェクトマネジメントに必要なプロセスが定義されており、各プロセスには目的や概要、インプット、アウトプット、ツールと技法が体系的に定義されています。また、従来のQCD達成にとどまらず、管理項目などを含めた全体最適を目的としています。


PMBOKの歴史は古く、1987年にPMI(Project Management Institute:PM協会)から発表され、現在はPMBOKガイド第6版(2017年)となります。


PMIとは

PMBOKガイドの原文は英語で、日本語のほか多くの言語に翻訳されておりPMIが監修を行って発行されています。


現在では国際的標準マネジメント技法としてPMBOKが広く活用されています。
また、PMIはプロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)の資格認定も行っており、プロジェクトマネジメントを広く普及させる活動もしています。


PMPとは

PMPとは、プロジェクトマネジメントの認定資格です。

試験ではPMBOKガイドに定められた用語が採用されており、概念やプロセスの目的・活動に関するインプット情報、ツール・技法、アウトプット情報が出題されます。


出題内容はPMBOKガイドのみではなく、マネジメントスキルやPMIの倫理規定も出題されます。

また、受験申請の条件もあり、プロジェクトマネジメントの学習実績とプロジェクトマネジメントの指導・監督の経験も必要となります。


PMP以外にも、CAPM(Certified Associate in Project Management)試験もあります。

CAPMはプロジェクトマネジメントの実務経験は不要です。プロジェクトメンバや経験の浅いプロジェクトマネジャー、学生を対象にしたもので、経験や知識の度合いをはかることを目的にしています。


PMBOKのメリット

現在のPMBOK(第6版)では10個の知識エリアと5つのプロセスで分類されています。知識エリアをマネジメントと読み替えてもいいでしょう。

5つのプロセスはプロジェクトの開始から終結までの流れ(立上げ、計画、実行、監視・コントロール終結)、

10個の知識エリアは統合、スコープ、スケジュールコスト、品質、資源、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダーとなっており、計49のプロセス(手順/処理)があります

PMBOKでは、プロジェクトの状況により実施するプロセスを選択することを推奨しています。小規模プロジェクトなどでは必要なプロセスを選択すればよいということです。これは該当プロジェクト用に仕立て直すという意味合いでテーラーリングとも言われています。

また、マネジメントとして何をやるべきか、何をやらないのか、漏れは無いかという観点でのチェックリストとして活用できます。


PMBOK活用の注意点

プロジェクトマネジメント技法として優れたPMBOKですが、プロジェクトを推進する「人」に関しては、あまり触れられていません。


プロジェクトを推進するのはPM(プロジェクトマネジャー)やPL(プロジェクトリーダー)です。推進する人にどのような能力(スキル)が必要なのかは触れられていないのです。


さらにプロジェクトメンバも人です。プロジェクトは人の集まりです。いかに思い通りに動かない人を思い通り動いてもらうか、これがプロジェクト推進の神髄と言っても過言ではありません。

経験豊富なPM/PLであれば、これまでの経験や人との関係でうまく推進できるでしょう。しかし経験の浅いPLはどうでしょう。

プロジェクトの中には様々な人がいます。年長者、声の大きい人、無口で何を考えているか分からない人、技術力が高い人などです。さらに視野を広げると利用部門や発注者など多くの人が関わります。


プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトマネジメント技法の習得だけではなく、ヒューマンスキル(対人能力)も重要だということです。


PMBOKの計画プロセス

計画プロセスとは、その名の通りプロジェクトの計画を立てることです。
つまり、システム構築プロジェクトであれば、システム構築の実作業を行う前に実施しておくべきことです。

計画プロセスは全ての知識エリアにおいて計画を実施する必要があります。では、計画を行うとはどういうことでしょうか。



私たちは、限られた資源を最大限に活用し、利用者(ユーザー)が求めるシステムを、高い品質で、決められた期限までに作り上げることが求められています。無計画にプロジェクトを進めるのではなく、成功させるための計画を立ててプロジェクトを進めることが大切です。


スコープ・マネジメント

計画プロセスでの「スコープ」知識エリアでは、4つのプロセスが定義されています。

  • スコープ・マネジメントの計画
  • 要求事項の収集
  • スコープの定義
  • WBSの作成

スコープとは、要求事項の範囲と、成果物や作業の範囲のことです。
つまり、要求者(ユーザーや利用者、発注者)の要求事項をどの範囲まで対象とするのか。その要求事項をシステム化するために、どういう成果物が必要で、そのためにどういう作業が必要なのか、を明確にするということです。


不十分なスコープ・マネジメント


スコープが不明確・合意できていない状況では、多くの場合がトラブルもしくはそれに近い状況になっています。


例えば要求事項のスコープが合意されない状態でプロジェクトが進み、設計や製造のフェーズになって「この機能が足りない」、「この画面が無いと業務が回らない」といった追加要求が発生した場合、トラブルの元となります。

また、作成する成果物が不明確だった場合は、「この設計書が無いと製造ができない」ということで、新たな成果物を作成することになります。
計画していない要求事項や成果物を対象にするということは、計画したリソースでは対処できないということです。このような事象は私自身も経験がありますし、周りのプロジェクトでもよく見られる事象です。


スコープとは、プロジェクト活動の範囲です。この範囲が変動するということは、コストや納期を守れないことを意味します。

逆にコストと納期を守ろうとすれば品質を犠牲にすることになります。


つまり「QCD(品質、コスト、納期)を守れない=トラブルになる」とも言えるでしょう。
プロジェクト活動においてスコープとは、それほど重要なものだということをご理解下さい。


スコープ・マネジメントの計画


プロジェクト活動の範囲を定めるものであり、プロジェクト活動中に計画範囲を維持しているかどうかを判断する拠り所となります。

また、プロジェクト企画書やRFPに記述されたプロジェクトの範囲をより詳細化することを目的としています。


プロジェクト・スコープとして、システム開発のみか、それとも導入やシステム利用教育、データ移行も対象とするのか。

ここで大切なことは、「実施しないことは何か」を明確にするということです。要求者は「やってくれると思ってた」、受託者は「対象外のつもりだった」ということがあってはスコープが合意できたと言えません。そして、要求事項のスコープ(範囲)が変わったときにはどのような対応を行うのか、なども明確にします。


要求事項の収集


要求事項の収集は各社様々な方法を活用されていますが、代表的なものは要求者からのインタビュー(打合せ等)になるでしょう。その際に業務フローを活用したり、ユースケースを活用したりして、スコープの認識を合わせることが大切です。


スコープの定義


プロジェクト計画の中核業務であるスケジュール計画、資源計画、費用計画を設定するための基本情報となるものです。

  • プロジェクトのアウトプットとなる全ての成果物を明確にする
  • 成果物を作成するために必要な作業構造を概要レベルで構造的に把握する
  • 概要レベルの作業要素ごとに役割を決定する


WBSの作成


WBS(Work Breakdown Structure)はその名の通り、必要となる作業(Work)をトップダウン的に分析(Breakdown)し、階層構造(Structure)で表したものです。

プロジェクトに必要な全ての作業を洗い出し、抜け漏れが無いようにしなければなりません。「必要な全ての作業」ですから要求者の作業、受託者の作業の全てを洗い出すことが望ましいです。導入作業やデータ移行、システム利用教育などは忘れがちなので注意が必要です。

また、プロジェクトリーダーが実施するマネジメントに関する作業も洗い出すようにしましょう。このあとWBSをもとにスケジュールを計画します。マネジメント作業もWBSで明確にしておかないと、スケジュール化されなくなり、想定外の時間を費やすことになってしまいます。


終わりに

PMBOKガイドでは概念やプロセスの目的・活動に関するインプット情報、ツール・技法、アウトプット情報が記述されており、文章を読むと難しく感じます。


しかし、実際のマネジメントと照らし合わせると、普段実施しているプロセスだったりします。あまり難しく考えず、PMBOKの利用経験者に話を聞くなどするとよいでしょう。


これからプロジェクトリーダーを目指す方は、まずはプロジェクト管理の基礎知識としてPMBOKを学ぶことをお勧めします。

そのうえでプロジェクト管理技法だけではなく、プロジェクトリーダーに必要なコミュニケーション力や決断・交渉力といった実践の場において必要な能力を強化していくことが重要です。


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こちらもあわせてぜひご覧ください。

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川上 淳一
川上 淳一

株式会社リンプレス イノベーション事業部 パフォーマー 主に金融業や製造業、製薬業、通販業、通信業など汎用機・C/S・Webのシステム構築に幅広く携わってきた。 多くのプロジェクトでプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャを経験し、2019年から現職に至る。 現在は要求分析・IT企画研修やプロジェクトリーダー研修を担当。