プロジェクトリーダーの実行上の役割、 成功するプロジェクトに欠かせない「集団維持のプロセス」とは?
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この記事ではプロジェクト推進に役立つ情報をご紹介していきます。
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こんにちは。リンプレスの川上です。
前回はプロジェクトリーダーの役割を「計画」というポイントでお伝えしました。(https://www.linpress.co.jp/blog/c43)
今回はプロジェクトを成功させるための実行編ということで、プロジェクト成功のポイントを1つご紹介します。
プロジェクトリーダーの役割
前回もお伝えした通り、システム開発プロジェクトにおける“成功”とは「QCD(品質、コスト、納期)を守る」ということです。
つまり、QCDを計画通りに終わらせる責任を持つのがプロジェクトリーダーの役割です。
では、プロジェクトで実際に成果を出していくは誰か。プロジェクトメンバーです。
プロジェクトリーダー1人ではプロジェクトを全うすることはできません。プロジェクトリーダーは、プロジェクトメンバーが成果を出せる環境を用意するということが重要です。
プロジェクトが機能しない
例えば、プロジェクトメンバーがとても優秀だったとします。しかし優秀なメンバー本人が望んでいないのにプロジェクト内で孤立していた場合で考えてみましょう。
プロジェクトの進行中は様々な問題・課題が発生します。その問題・課題に対して優秀なメンバーは積極的に問題解決・課題解決に取り組むでしょうか。きっとそのメンバーは積極的にはなれないでしょう。
理由はどうあれ孤立している状況です。自分の意見は受け入れてもらえない。ここで役に立てたとしても自分の立ち位置は変わらないと思うでしょう。ここは自分の居場所ではないと思うかもしれません。
プロジェクトという単位で考えた場合、これは大きな損失です。せっかく優秀なメンバーがいるのに、そのメンバーの能力を活用できていないということです。
プロジェクト推進のポイント
プロジェクト成功のために大切なポイントの1つとして「集団維持のプロセス」があります。
集団維持のプロセスとはMaintenance(メンテナンス)のプロセスとも呼ばれるもので、プロジェクトを1つの集団とみなし、その集団内の対人間の感情や雰囲気のことです。
プロジェクト内の人達が、言いたいことを言える環境か、支援しあえる環境か、プロジェクトの雰囲気は良いか、などです。
プロジェクトリーダーは、この集団維持のプロセスが大切であることを認識し、こういった環境をしっかり作り上げていくことにまず手を付けていくことが重要だと考えています。
そうすることでメンバー全員が協力的に問題解決・課題解決に取り組み、より良い成果を出す基盤となるでしょう。
プロジェクトリーダーの大きな役割のひとつは、よい環境を作ること
一言でいえば「気持ちよく仕事ができる環境」と言えます。
思うように動かない人の集りです。何もしなければメンバー同士の衝突もあるでしょう。プロジェクトリーダーとの衝突もあるでしょう。長い時間を掛ければ醸成される場合もありますが、プロジェクトは期限のある活動です。できるだけ早く「よい環境」を作る必要があります。
プロジェクトの初期段階では、誰もが不安を抱えています。プロジェクトの目的・目標、各人が担う役割、などをしっかり共有し、メンバーの意見なども聞きながら不安材料を排除していき、メンバー同士の衝突があれば対峙させて解決に導く。よい環境を作ることはプロジェクトリーダーの大きな役割の1つだと思えます。
終わりに
今回お伝えした「集団維持のプロセス」はプロジェクトを成功させるための大切なポイントの1つです。システム開発プロジェクトを成功させるのは難しいです。これからプロジェクトリーダーを目指す方は、是非ご参考にしていただければ幸いです。
※他にもお伝えしたいことはありますが、それはまたの機会と致します。
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