catch-img

上流工程を担う人材にはどのような研修をすべき?実施のメリットも詳しく解説

システム開発における「上流工程」は、プロジェクト全体の方向性を決定づける極めて重要なフェーズです。ここでの判断や設計次第で、開発の効率や品質、最終的な成果物に大きな差が生まれます。だからこそ、上流工程に関わる人材には、高度な分析力やコミュニケーション力、企画力といった多面的なスキルが求められます。

本記事では、上流工程に必要なスキルや効果的な研修内容、研修を導入するメリット、おすすめの研修サービスまで詳しく解説します。


リンプレスのDX研修を実際に導入した企業の事例を知りたい方は「導入事例:ゼンリン様」「導入事例:第一三共株式会社様」「導入事例:株式会社八十二銀行様」「導入事例:株式会社ワークマン様」こちらのページをご覧ください

リンプレスでは、DX推進人材を育成する研修プログラムと、DXの内製化をサポートするコンサルティングを提供しています。自社のDX推進にお困りの方はぜひご相談ください。

リンプレスのサービス紹介資料ダウンロードはこちらから 


目次[非表示]

  1. システム開発における「上流工程」とは
  2. 上流工程に携わる人材に求められるスキル
    1. 企画力
    2. マネジメント力
    3. ファシリテーション力
    4. 分析力
  3. リンプレスの上流工程向け研修プログラム
    1. IT・システム企画研修
    2. プロジェクトリーダー研修
  4. 上流工程を担う人材に研修を受けさせるメリット
    1. マネジメントスキルの標準化ができる
    2. 自己流のマネジメントを修正できる
    3. 他社の参加者との交流で視野が広がる
  5. 上流工程の実践スキルが身につく研修なら「リンプレス」
  6. リンプレスのIT・システム企画研修を導入した企業の事例
    1. 第一三共株式会社様
    2. 株式会社八十二銀行様
  7. まとめ

システム開発における「上流工程」とは

上流工程とは、システム開発における初期段階の工程を指し、主に「企画」「要件定義」「基本設計」などが含まれます。顧客の要望や業務課題をヒアリングし、システムとしてどのように実現するかを明確にしていく重要なプロセスです。
この段階で仕様がしっかり固まっていないと、後続の開発やテスト工程で手戻りが発生し、コストや納期に悪影響を与える原因となります。つまり、上流工程はプロジェクトの土台を築くフェーズであり、成功の鍵を握る部分です。

上流工程の定義や業務の流れについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

システム開発における上流工程とは?下流工程との違い・システム開発の流れを紹介


上流工程に携わる人材に求められるスキル

上流工程に携わる人材には、技術的な知識だけでなく、課題の本質を捉えて提案・設計できる総合的なスキルが求められます。研修では、現場で役立つ実践的な能力を重点的に身につけさせることが重要です。ここでは、特に育成すべき5つのスキルを紹介します。

●  企画力
●  マネジメント力
●  課題解決力
●  ファシリテーション力
●  分析力

これらをバランスよく鍛えることで、要件の引き出しから設計・合意形成までを一貫して担える上流人材の育成が可能になります。


企画力

システム導入の目的や全体像を明確に描く企画力は、上流工程の出発点となる重要なスキルです。業務の課題を抽出し、解決策をシステムにどう落とし込むかを構想する力が問われます。研修では、ヒアリング手法や業務フローの整理方法、仮説構築のプロセスなどを学び、顧客や関係者と共有できる企画書を作成する訓練を取り入れると効果的です。

企画力が身に付く研修なら、リンプレスにお任せください。累計4,000社以上の支援実績を持つリンプレスは、御社の課題に合わせて、プロジェクトリーダー育成に最適なカリキュラムをご提案いたします。
リンプレスのIT・システム企画研修について詳しくはこちら


マネジメント力

上流工程においても、タスクの整理、進捗の管理、関係者との調整など、プロジェクトマネジメントの基本的なスキルが求められます。複数の業務が並行する中で、優先順位を見極めて判断し、トラブル時にも冷静に対応する力が必要です。

研修ではWBS作成や進行管理ツールの使い方、ステークホルダーとの合意形成の進め方など、実務に直結する内容を扱うと実効性が高まります。


ファシリテーション力

上流工程では、複数の関係者を巻き込みながら意見を集約し、合意形成を図る場面が多くあります。そこで役立つのがファシリテーション力です。会議の目的を明確にし、議論を活性化させ、脱線せずに結論へ導く技術が求められます。

研修では、アイスブレイクの方法や議論の構造化、合意の取り方などを実践形式で学ぶことで、現場での即戦力として活かせる力を養えます。


分析力

顧客の業務やデータを多角的に分析し、システム要件に落とし込むためには、高い分析力が求められます。特に、業務フロー分析や課題の因果関係の把握、KPI設計といった思考力が欠かせません。上流工程向けの研修では、業務ヒアリングから業務プロセス図(BPMNなど)を作成する演習や、データ分析の基礎知識を取り入れることで、論理的かつ現実的な設計につなげる力を養成できます。


リンプレスの上流工程向け研修プログラム

DX推進人材育成

上流工程に強い人材を育てたい企業には、リンプレスの研修プログラムがおすすめです。
リンプレスでは、企画力・分析力・マネジメント力など、実務で必要なスキルを体系的かつ実践的に習得できる研修を多数提供しています。特に、要件定義や基本設計に携わる人材向けの「IT・システム企画研修」、プロジェクトの進行を担う人材向けの「プロジェクトリーダー研修」は、上流工程に最適な研修として多くの企業で導入されています。

2つの研修プログラムについて、以下から詳しく紹介します。


IT・システム企画研修

「IT・システム企画研修」は、業務課題の整理からシステム化構想の立案、関係者との合意形成まで、システム企画に必要な一連のプロセスを実践的に学べるプログラムです。

知識の習得だけにとどまらず、ワークショップ形式で業務フローや要件の可視化、企画書作成などを体験できます。システム企画に携わるSEやIT企画部門の担当者に特におすすめのプログラムです。

リンプレスの「IT・システム企画研修」について詳しくはこちら


プロジェクトリーダー研修

「プロジェクトリーダー研修」は、プロジェクトの現場で求められる行動力・判断力・チームマネジメント力を実践形式で学ぶ体験型プログラムです。特に、模擬プロジェクトを通じて、計画立案から進行、トラブル対応、ふりかえりまでをリアルに体験できる点が特長です。上流工程に必要なリーダーシップや合意形成スキルを鍛えるのに最適で、受講者の行動変容を促す内容になっています。

リンプレスの「プロジェクトリーダー研修」について詳しくはこちら


上流工程を担う人材に研修を受けさせるメリット

上流工程に携わる人材は、専門的なスキルと同時に、チームやクライアントとの調整力、論理的思考、実現可能性の判断力など、多面的な能力が求められます。これらを現場任せにしていては、属人化や品質のばらつきが発生しがちです。体系的な研修を通じて知識とスキルを標準化し、行動の軸を整えることで、プロジェクト全体の安定性と成果の再現性を高めることが可能になります。

上流工程人材に研修を受けさせるメリットとして、以下が挙げられます。

●  マネジメントスキルの標準化ができる
●  自己流のマネジメントを修正できる
●  他社の参加者との交流で視野が広がる

それぞれ、詳しく見ていきましょう。


マネジメントスキルの標準化ができる

上流工程での設計や要件定義には、個人の経験値に左右される場面が多くあります。研修を通じて共通のフレームワークや考え方を学ぶことで、マネジメントスキルの標準化ができ、チーム間での連携がスムーズになります。
これは、リーダーの交代が多かったり多拠点展開を行う企業にとって、大きなメリットになります


自己流のマネジメントを修正できる

実務の中で身につけた自己流の進め方や判断基準は、時に非効率や誤解の元になることもあります。研修を受けることで、自分のやり方を客観的に見直し、理論に裏打ちされた手法と比較する機会が得られます。これにより、より納得感のある進行や説得力のある設計につながり、プロジェクトの質も向上します。経験者ほど研修による気づきが大きいのも特長です。


他社の参加者との交流で視野が広がる

外部研修に参加する最大の利点の一つが、他業種・他企業の参加者と交流できる点です。自社とは異なる開発スタイルやプロジェクトの進め方に触れることで、自分の視野が広がり、新たなアイデアや手法を吸収するチャンスとなります。これにより、業務に対する柔軟な発想や応用力が高まり、自社にとっても貴重なナレッジが蓄積されます。


上流工程の実践スキルが身につく研修なら「リンプレス」

上流工程に必要な実践力や判断力を効率よく身につけるには、体験型で実務に即した研修が効果的です。リンプレスでは、システム企画や要件定義、マネジメントに特化したプログラムを多数提供しており、現場で即戦力として活躍できる人材を育成できます。

ワークショップや模擬プロジェクトを通じて、抽象的な理論ではなく「使えるスキル」を習得できる点が特長です。上流工程を担う人材を本気で育てたい企業に最適な研修サービスです。


リンプレスのIT・システム企画研修を導入した企業の事例

ここからは、リンプレスの研修を実際に導入した企業の事例を紹介します。


第一三共株式会社様

第一三共株式会社では、社内で「こういうシステムを導入したい」という声が上がっても、実際に何を解決したいのかが定まっていないという課題がありました。

今後、業務部門が主導となってITを活用した課題解決を進めていくには、上流工程である「IT企画立案」のスキルを体系的に学ぶべきであると考え、リンプレスにお声がけいただきました。

リンプレスは、第一三共株式会社のインハウス研修として演習テーマの作成から研修実施までを担当し、カスタマイズされた「IT企画研修」を実施しました。結果として、実際の業務に近い内容で行われたことによって参加者同士のディスカッションが活発に行われ、「参考になった」「受講してよかった」というお声を多くいただけました。

こちらの事例について詳しくは、以下のリンクからご覧いただけます。
第一三共株式会社様の事例 現場主導のDXを実現するため、業務部門がIT企画立案の進め方を学ぶ


株式会社八十二銀行様

株式会社八十二銀行では、自社内にシステム開発部門があり、新しいシステムを作る際は事業部門と開発部門がともに開発を行っています。しかし近年、どちらの部門も多忙となり、意思疎通がうまくいかず開発段階で手戻りが発生するという課題が発生していました。この原因の一つに、元々の目的の設定と、経営的な視点で論理立てて工程を組み立てることができていない上流工程に問題があるのではないかと考えます。

そこで、論理的に課題を整理しながら、企画を進めるフレームワークに沿って学べるリンプレスのIT企画研修を導入いただきました。

結果として、受講者の8割が研修の内容に満足し、9割以上の受講者が実際の業務に役立つと回答していただいたという、大変満足度の高い研修が実施できました。

こちらの事例について詳しくは、以下のリンクからご覧いただけます。
株式会社八十二銀行様の事例 事業部門自らデジタル・IT化を企画し、スピード感のあるDXの実現へ


DX研修を実際に導入した企業の事例を知りたい方は「導入事例:第一三共株式会社様」「導入事例:株式会社八十二銀行様」「導入事例:株式会社ワークマン様」こちらのページをご覧ください

リンプレスでは、DX推進人材を育成する研修プログラムと、DXの内製化をサポートするコンサルティングを提供しています。自社のDX推進にお困りの方はぜひご相談ください。

リンプレスのサービス紹介資料ダウンロードはこちらから 


まとめ

上流工程の人材は、システム開発の成否を左右する重要な役割を担っています。現場任せでは育ちにくいスキルを補完するためには、体系的で実践的な研修が有効です。企画力や課題解決力、マネジメントスキルなどを育成することで、プロジェクトの品質と生産性を大きく向上させることができます。
リンプレスは、実務に直結する体験型研修プログラムを通じて、即戦力として活躍できる上流人材の育成を支援します。DX人材や上流工程人材でお悩みの企業は、ぜひご相談ください。

ご相談・お問い合わせ

<文/文園 香織>

株式会社リンプレス
株式会社リンプレス
2017年に株式会社リンクレアのコンサルティング事業、教育事業を分社化して誕生。企業向けDX人材育成研修やITコンサルティング、内製化支援などを手掛ける。DX推進に必要なIT・システム企画力、プロジェクトマネジメント・リーダーシップ、デザイン思考、データ分析など、様々なラインナップを提供する。講義だけではなく、ワークショップやハンズオン演習を取り入れた実践型研修に強みを持つ。これまでの累計支援企業数は4,000社以上、累計受講者数は15,000名以上に及ぶ。

関連記事