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課題発見・解決能力について解説した記事の表紙画像

DXで重要な「課題発見・解決能力」とは?

デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業や組織にとって急務となる中、その成功の鍵となる能力の一つが「課題発見・解決能力」です。

テクノロジーが急速に進化し、市場の要求が日々変化する中で、組織は新たな課題に直面し、それらを素早く発見し、効果的に解決する必要があります。

本記事では、なぜ課題発見と解決がDXにおいて不可欠なのか、その重要性と具体的な方法について詳しく探求していきます。


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目次[非表示]

  1. 1.なぜDXはうまくいかないのか?よくある失敗パターン
  2. 2.どのように課題を"発見"していくのか(課題発見フェーズ)
  3. 3.どのように課題を“解決”するのか(課題解決フェーズ)


なぜDXはうまくいかないのか?よくある失敗パターン

企業におけるDXの取組状況を調べた調査は複数ありますが、そのような調査の多くで“DXによる成果をあげている日本企業はまだまだ少ない”という結果が出ています。

実際に当社のお客様の中でも「DXに取り組んだものの、なかなか成果が上がらずに挫折してしまった」という声をよく聞きます。

DXがうまくいかない理由はどこにあるのでしょうか?
主な要因には、以下の2つが考えられます。

  • 要因①:“デジタル技術の活用” や “システムの導入” が目的化
  • 要因②:“明確なゴール” や “解決すべき問題点や課題” が不明確


最もよくある失敗のパターンのひとつに“デジタル技術の活用”や“システムの導入”が目的化してしまうというものがあります。


DXプロジェクトにおいては、AI、クラウド、IoT、データサイエンスといった先進技術を利用するケースが多く見られます。

しかし、このようなテクノロジーありきでプロジェクトを進めると、実際のビジネスへの応用を企画・実行することが難しく、思うような成果が出せなかったといった失敗に繋がってしまいます。

テクノロジーは課題解決のための手段のひとつとして検討することが重要です。


もうひとつに“明確なゴール”や“解決すべき問題点や課題” が不明確といった失敗もよく見られます。

前述のテクノロジー主導で進めてしまう失敗パターンに近いものがありますが、企業として達成したい目標やゴール、DXの実現によって解決したい課題が不明確な状態で取り組んだとしても、大きな成果を期待することはできません。

つまり、DXを成功させるには、現状の業務における問題点や課題を的確に捉え、実効性のある解決策を導きだす力(=課題発見・解決能力)が重要となります。

この後の章では、実際にどのように課題を発見し、解決していくかについて詳しく解説していきます。


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どのように課題を"発見"していくのか(課題発見フェーズ)

「課題」とは、理想と現状のギャップです。

解決すべき「課題」を発見・解決していくためには実務がどうなっているか、まずはじめに現状把握・可視化が必要となります。正確な課題の特定は、DXプロジェクトの成功に向けた基盤となります。

また、課題には大きく分けて「すでに表面化している課題」「潜在的な課題」が存在します。

それらを全て洗い出し、優先順位をつけ、インパクトが高い解決策を導き出すことが重要となるでしょう。


課題を正しく認識するための方法

  1. 業務可視化:課題がプロセスに関連している場合、業務の可視化・分析を行い、ボトルネックや無駄なステップを特定します。これにより、改善の余地がある箇所が明らかになります。

  2. データ収集と分析:課題を正しく認識するためには、十分なデータを収集し、それを分析することが不可欠です。過去の業績データ、顧客のフィードバック、市場トレンドなど、あらゆる情報源を活用して、問題の根本原因を特定します。

  3. ステークホルダーの協力:課題を正確に理解するために、組織内の異なるステークホルダーと積極的にコミュニケーションを取りましょう。関連部門や従業員からのフィードバックや洞察は、課題の本質を明らかにするのに役立ちます。


以上のように、正確な課題の認識はDXプロジェクトの成功に不可欠です。
具体的な課題を特定し、それに対処するためのステップを踏むことが大切です。



関連コンテンツ:DXの第一歩!失敗しない業務プロセス可視化の進め方



どのように課題を“解決”するのか(課題解決フェーズ)

現状を把握することで解決すべき課題が明らかになったら、次は実現方式・解決策を決めるステップへと進みます。

課題解決には問題の分析、解決策の設計、実行、評価などが含まれます。課題を解決することは、効率性の向上、コスト削減、顧客満足度の向上、競争力の強化など、多くの利点をもたらします。


課題解決のアプローチ

  1. 問題の分析:課題解決の第一歩は、問題の正確な分析です。問題が何であるか、なぜ発生しているのかを理解し、その背後にある要因を特定します。

  2. 解決策の設計:問題を特定したら、解決策を設計します。これには、新しい業務フローの採用、新システムの導入、デジタル技術の活用などが含まれます。

  3. 実行と評価:解決策を実行し、その効果を評価します。実施後のデータ収集と分析が重要で、解決策が課題をどのように改善したかを確認します。

ここで重要なことは、ビジネス課題を解決するための「手段」と「目的」を混同しないということです。


テクノロジーありきで解決策を考えてしまうと思うような成果に繋がらない、という事態に陥りがちです。

まずは業務やプロセスを変えることで解決できないかを検討し、その上でテクノロジーの導入を検討することをお勧めします。

DXを実行していく際は、①DXの目的を明確にし、その次に②目的達成のために解決すべき課題を洗い出し、解決すべき度合いが高い課題に対して③具体的な改善・改革の方向性を見出していくといったアプローチが有効です。


そしてこのような課題発見や解決策の設計・実行は、実際に業務に携わる現場主導で推進していくことが極めて重要となります。

現場自らこの課題発見・解決を実行していくことで、業務にフィットした解決策を実行したり、スピードと柔軟性を持った施策の実行が期待できます。

ただ、いくら現場が業務に精通しているとはいえ、従来は主にITベンダやIT部門が行ってきたビジネス課題の洗い出しや業務可視化をいきなり現場に任せることは難しいでしょう。

そこでリンプレスでは現場自らが課題を発見し、解決策を実行していくための「フレーム」の活用をお勧めしています。


このフレームでは、以下の8ステップで、解決すべき課題の発見から解決までを検討していきます。

  • STEP1:背景の確認・共有化
  • STEP2:現状の調査・分析
  • STEP3:現状の診断
  • STEP4:新システム課題の統合化
  • STEP5:ジョブ・アーキテクチャ
  • STEP6:システム・アーキテクチャ
  • STEP7:開発マスタプランの策定
  • STEP8:新システム構想の報告と承認


こちらの資料では、この課題発見・解決に役立つフレームの全体像や具体的な進め方をご紹介しております。ぜひ、ご覧ください。

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▼課題発見・解決に役立つフレームを見るhttps://www.linpress.co.jp/download/canvas-sa



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森田 晋之介
森田 晋之介
株式会社リンプレス セールス&マーケティング事業部  株式会社リンクレアに営業職として入社。リンプレス入社後はインサイドセールスやマーケティングを担当し、現在は主にマーケティングを担当。