いま、企業に求められる「DXリテラシー」とは?
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はじめに
近年、DXの実現に向けて取り組みを始めている企業が増えています。
しかし、まだまだ日本ではDXに向けて何から手を付けるべきか分からず、成果が上がらない、思うように進んでいないといった企業も多いのが現状です。
DXが進まない原因のひとつに、DX推進に必要な基礎知識(DXリテラシー)を持った人材が不足していることが考えられます。
実際に、総務省が2021年に発表した調査結果(デジタル・トランスフォーメーションによる経済へのインパクトに関する調査研究)によると、日本企業のDX推進における課題の半数以上、53.1%が「DXを推進する人材の不足」であると報告されています。
DXは自社のビジネスや業務を変革することであるため、いわゆるDXコア人材/DX推進人材などと呼ばれる専門性の高い人材だけで実現できるものではありません。
組織や年代、職種等を問わず、全社員がDXに必要な基礎知識(DXリテラシー)を身につけることで、DXを加速することができるでしょう。
今回の記事では、DXリテラシーとは何か、そしてDXリテラシーをどのように身につけていくかを解説していきます。
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DXを推進する上で何に取り組むべきか
DXリテラシーの解説を行う上で、まずは、各社DXに向けて何に取り組むべきかを整理してみたいと思います。
経済産業省が発表した「DXレポート2」では、DX推進に向けた具体的な取り組みを以下の3つの段階に分けて解説しています。
この3つは必ずしも下から順に実施検討するものではないとされていますが、デジタルトランスフォーメーション(DX)はなかなか一足飛びにはいかないため、下のデジタイゼーションやデジタライゼーションから取り組むといった企業が多いのが現状です。
それぞれの段階で取り組む内容を言い換えてみると以下のようになります。
このように考えてみると、デジタイゼーションやデジタライゼーション、そしてデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現することで、「ビジネス・トランスフォーメーション(BX)」に繋がります。
自社が現在どの領域にいるかによっても必要なスキルやリテラシーは異なるため、全社員一人ひとりがDXを自分事ととらえ、DXに関するリテラシーを身につけることでDX推進の土台となる態勢を構築していくことができます。
DXリテラシー強化のポイント
DXリテラシーが全社員に必要であるということを紹介してきましたが、ここでは会社を構成する人材の全体像を、経営層、業務部門、IT部門の3者に分けて解説します。
経営層や業務部門には「デジタル思考」、IT部門には「ビジネス思考」を持ってもらい、その延長線上にDXを推進するコア人材がいるイメージとなります。
デジタル思考を持たない経営層や事業部門、ビジネス思考を持たないIT部門に対してDXリテラシーの強化を図る必要があると考えられます。
求められるDXリテラシーとは何か?
これまでDXリテラシー強化が必要な背景について紹介しましたが、ここからはDXリテラシーとは何か、ITリテラシーとは何が違うのかお伝えしていきます。
※先にご紹介したDX推進の3つの段階に応じて必要なリテラシーは異なりますが、ここではデジタルトランスフォーメーション(DX)の領域に取り組むために必要なリテラシーをDXリテラシーとして定義します。
経済産業省より示されたこのDXリテラシー標準は、策定のねらいにもあるように、”働き手一人ひとりが「DXリテラシー」を身につけることで、DXを自分事ととらえ、変革に向けて行動できるようになる”ためのものであり、全社的に啓蒙すべきマインドや知識習得について定義したものとなっています。
リンプレスではこのDXリテラシー標準に加え、ビジネスマンに要求されるITリテラシーをまとめたITパスポート試験の項目をもとに、DXリテラシーとして習得すべき知識と習得が望ましい知識を取り纏めました。
DXコア人材には広範囲にわたる知識習得が必要だと思いますが、デジタル思考型の経営層、業務部門を目指す方にとってはポイントを絞った知識習得を促すことが望ましいと考えられます。
DXリテラシー強化の狙い
DXリテラシー強化の狙いは、DX推進の土台となる態勢を構築することです。
デジタル思考やビジネス思考を持ったDX人材を育成し、その中から将来的にDXコア人材となる人材を確保することで、DXを推進していくことができます。
DXリテラシー強化の方法
では実際にどのようにDXリテラシーを強化していくのでしょうか。
上記の図では、よくある学習方法とその効果(伝わる情報の量と経験の量)を示しています。
例えば、マナビDX(https://manabi-dx.ipa.go.jp/)やDXSQUARE(https://dx.ipa.go.jp/)といったサイトで自学自習を促すことが可能です。
しかし、これらは本人に高い学習意欲がなければ、得られる効果も少ないということになります。
DX先行企業ではこのような取り組みをしている企業もあります。
このように自学自習だけではなく、講義やワークショップを組み合わせた教育を実施することによって高い学習効果を得ることが出来ます。
リンプレスではDXリテラシー強化とその先にあるDXコア人材の育成に向けて、講義やワークショップを体験できる数多くの研修をご提供しています。
DXに必要な基礎知識の習得から、DX推進に必要な「IT・デジタル化の企画」「プロジェクトマネジメント」「データ分析」「デザイン思考」といった幅広い分野の能力獲得をご支援していますので、ご興味がある方はぜひお問合せ下さい。
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