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【開催レポート】現役データサイエンティストが教える!DX時代に不可欠なデータ活用人材の育て方


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.リンクレアのデータ利活用/機械学習分野の取り組み
  3. 3.データ活用の状況
  4. 4.データサイエンティストに求められるスキルセット
  5. 5.データ活用人材の職種
  6. 6.まず育成すべきデータ活用人材(シチズンデータサイエンティスト)
  7. 7.シチズンデータサイエンティスト育成のポイント
  8. 8.シチズンデータサイエンティストの育成方法
  9. 9.弊社サービスのご紹介



はじめに

先日、当社では「現役データサイエンティストが教える!DX時代に不可欠なデータ活用人材の育て方」というテーマでオンラインセミナーを開催いたしました。

本記事では、当日ご参加が出来なかった方や次回開催に参加を希望される方に向け、概略をレポートいたします。ぜひご覧ください。


本セミナーはリンプレスの親会社である株式会社リンクレアにて、デジタルテクノロジーの推進を担っているオープンデザイン本部の部長 松田と、実際にデータサイエンティストとして活躍している守時の2名に登壇いただきました。


ご参加いただいた企業の業種・業界も様々で、多くの企業が「データ活用人材の育成」に注目をしていることが明らかになりました。


リンクレアのデータ利活用/機械学習分野の取り組み

冒頭、松田からリンクレアにおけるデータ利活用/機械学習分野の取り組みとして、産学連携プロジェクトや中古車販売店におけるレコメンドモデル構築等をご紹介しました。

AI-Readyな社会の実現が求められている中、データ活用・分析に関するご相談も増えています。


「データを活用・分析することで何が実現できるのかイメージがつかない」「社内にデータはあるが、ビジネスに活用できていない」
「データ活用人材を育てたいが、誰に対してどのような教育をすればよいか分からない」


このようなお悩みをお持ちの企業に向けて、データサイエンティスト守時から「データ活用の状況」「データ活用人材とはどんな人材か、求められるスキルは何か」「どこまでがデータ活用人材の業務範囲か」といった内容を紹介いたしました。

本記事では、当日のスライド資料を一部抜粋して、発表内容をご紹介させていただきます。


データ活用の状況

総務省は2020年に「デジタルデータの経済的価値の計測と活用の現状に関する調査研究」を発表しました。
この調査によると、経営企画・組織改革やマーケティング等のいずれかの領域で「データを活用している」企業の割合は大企業では80%を超えているが、サービス業や中小企業ではまだ活用できていない企業が多いことが分かります。


データサイエンティストに求められるスキルセット

一般社団法人データサイエンティスト協会は、データサイエンティストには3つのスキルが必要であると発表しています。


データサイエンス:AIや統計学の知見を持ち、それらを使う力
データエンジニアリング:AI等のモデルをシステムに組み込むために実装・運用できるようにする力
ビジネス力:ビジネスにおける課題を見つけ、データを用いてアプローチする力


しかし、これらのスキルをすべて兼ね備えた人材を探すことは困難です。
ここからは企業にいま求められるデータ活用人材はどのような人材であるか解説していきます。


データ活用人材の職種

一言で「データ活用人材」といってもその業務内容は様々です。
企業におけるデータサイエンティストの不足が課題となる中、「シチズンデータサイエンティスト」という職種が注目されています。


シチズンデータサイエンティストとは

”データサイエンティストのようなデータサイエンス力やエンジニアリング力は求められていないが、データ分析や予測などを自分で行える人材”

ドメイン知識(ビジネス力)を最大限に活かし、データサイエンス力の部分は分析ツール等を用いて高速に分析を実施する


まず育成すべきデータ活用人材(シチズンデータサイエンティスト)

シチズンデータサイエンティストは、データサイエンティストほど分析に関する専門知識やスキルを必要とはしません。

シチズンデータサイエンティストは「分析設計」と「検証」において、ドメイン知識を最大限に活かし、データ活用を推進することが求められます。その他ステップにおいては、ツールを用いることでデータサイエンティストと同様の業務が実施できるようになります。


データサイエンティストをいきなり目指すことは難しいため、まずはシチズンデータサイエンティストの育成を目指すことが望ましいと考えられます。

シチズンデータサイエンティスト育成のポイント

シチズンデータサイエンティストを育成する上で重要なのは、理論や数式の理解よりもまず「どのような場面でデータ活用できるのか」「どのようなアウトプットが出るのか」を学ぶことであると考えています。


シチズンデータサイエンティストの育成方法

シチズンデータサイエンティストを育成するには、主に「独学」「プロジェクト参画」「ベンダーとの協業」が挙げられます。
(それぞれの詳細はセミナーの中でお伝えしていますが、本記事では一部抜粋してお伝えします)


独学でスキルを身につけるためには、「書籍」「オンライン講座・スクール」「データ分析コンペサイト」が挙げられます。
いずれもデータ分析に関する”手法・テクニック”を学ぶには有効だが、すぐに実務で実施できるレベルまでに到達することは困難であると考えられます。


弊社サービスのご紹介

弊社ではデータ利活用に関連したサービスを複数ご提供しております。


そのひとつである「データサイエンス基礎研修」はサンプルデータ(公開データ)で研修を実施することも可能ですが、シチズンデータサイエンティストはドメイン知識を活かしてデータ分析を実施することが重要であることから、”実際のお客様の課題に合わせて実施”いたします。

※データサイエンス基礎研修の詳細についてはこちらのページもご覧ください。

◆データサイエンス基礎研修ご紹介ページhttps://www.linpress.co.jp/datascience


本セミナーの開催レポートは以上となります。​​​​​​​

森田 晋之介
森田 晋之介
株式会社リンプレス セールス&マーケティング事業部  株式会社リンクレアに営業職として入社。リンプレス入社後はインサイドセールスやマーケティングを担当し、現在は主にマーケティングを担当。

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