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日本とアメリカのDXはどう違う?データ比較で見る「人材育成の課題」

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)は日本企業にとって最重要テーマの一つですが、海外と比べると成果が出にくい傾向が指摘されています。特にアメリカではDXが新たな価値創出の源泉となっている一方、日本では効率化にとどまりやすいという課題があります。

本記事では、データ比較をもとに日本とアメリカのDXの違いを整理し、その背景にある「人材育成」の課題と解決策を詳しく解説します

リンプレスのDX研修を実際に導入した企業の事例を知りたい方は「導入事例:ゼンリン様」「導入事例:第一三共株式会社様」「導入事例:株式会社八十二銀行様」「導入事例:株式会社ワークマン様」こちらのページをご覧ください。

リンプレスでは、DX推進人材を育成する研修プログラムと、DXの内製化をサポートするコンサルティングを提供しています。自社のDX推進にお困りの方はぜひご相談ください。

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目次[非表示]

  1. 海外と日本、DXの進み具合はどう違うのか?
    1. アメリカにおけるDXの定義
      1. アメリカのDX事例
    2. 日本におけるDXの定義
  2. 日本とアメリカのDX推進状況を比較
    1. 「DXの成果が出ている」と回答した企業の割合
    2. 人材不足への取り組みで最多は「社内人材の育成」
  3. 日本企業が人材育成を実施してもDXが進まない理由
    1. DXを推進する人材像を設定・周知できていない
    2. 実践を通じた育成カリキュラムを提供できていない
  4. DX推進人材の育成なら「リンプレス」
    1. リンプレスの研修プログラム
    2. 実際にリンプレスの研修を導入した企業の事例
  5. まとめ

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海外と日本、DXの進み具合はどう違うのか?

各国がDXに取り組む中でも、アメリカと日本では目的・アプローチ・スピードに大きな違いがあります。特にアメリカは「価値創出」に直結する変革を優先し、日本は「業務効率化」や「既存システム刷新」が中心になりがちです。

ここでは両国のDXの定義と事例を比較しながら、日本企業が抱える課題のヒントを整理します。

アメリカにおけるDXの定義

アメリカではDXを「デジタル技術を活用して新しい価値やビジネスモデルを生み出すこと」と捉えるのが一般的で、単なる業務効率化ではなく産業そのものを変える取り組みとして扱われています。

また、組織文化や人材の再教育(リスキリング)を重視し、スピードとチャレンジを優先する傾向があります。さらに、DXは経営戦略の一部として位置づけられ、会社全体で推進される点が特徴です。

アメリカのDX事例

アメリカでは革新的なビジネスモデルを生み出す企業がDXの代表例として知られています。

たとえばUberはモビリティ産業をデジタルで再構築し、アプリとマッチング技術で移動サービスの概念を変えました。

Airbnbも同様に、ホテル業界に依存しない「プラットフォーム型の宿泊サービス」を創出しています。これらの企業はデータ活用、ユーザー体験(UX)、スケールの速さを武器に、既存市場を大きく変革した好例といえます。

日本におけるDXの定義

日本のDXは、経済産業省が定義する「企業が変化に対応し、競争力を維持・向上するためのデジタル活用」が基本となっています。しかし実際には、老朽化したシステムの刷新や業務効率化に焦点が当たりがちで、新規事業創出まで踏み込めていないケースも多いのが現状です。

人材不足やレガシー環境の制約、組織文化の硬直性が課題となり、海外に比べDXの進行スピードが遅いと言われています。

日本とアメリカのDX推進状況を比較

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では、2009年公開の「IT人材白書」をはじめ、IT人材や新たなテクノロジーの動向等に関する調査結果を報告しています。

2021年には「DX白書2021」を公開し、2023年にはその続編にあたるDX白書2023を公開しました。本書では前回と同様に、DX先進国である米国企業との比較調査を実施しています。

今回の記事ではDX白書2023の調査結果をもとに、日米企業のDXにおける課題や取組の違いについて解説していきます。

リンプレスではDX人材育成に役立つ資料を公開しています。こちらもぜひ、ご覧ください。
日米DX比較調査で見えてくる、日本企業がいま取り組むべき課題とは?(無料)

「DXの成果が出ている」と回答した企業の割合

まずはじめに、DXの取組において「成果が出ている」と回答した企業の割合は以下の通りです。

  • 日本企業:49.5%(2021年度)→58.0%(2022年度)
  • 米国企業:90.1%(2021年度)→89.0%(2022年度)

この1年で成果が出ている日本企業の割合は増加したものの、やはり米国企業と比較するとその差は依然として大きいことが分かります。

この原因は様々ですが、その1つには「人材不足」が関係していると考えられます。

実際に下記の通り、米国企業におけるDX人材不足は年々解消傾向にありますが、日本企業ではDXを推進する人材が「大幅に不足している」といった企業が約20%も増えており、人材不足が年々深刻化していることが分かります。

人材不足への取り組みで最多は「社内人材の育成」

この人材不足を解消するための取組としては、日米企業ともに「社内人材の育成」を挙げる企業の割合がもっとも大きくなっています。

他にも米国企業では「特定技術を有する企業や個人との契約」「リファラル採用(自社の社員から友人や知人などを紹介してもらう手法)」といった外部からの人材獲得も行われています。

日本でもこのように外部からの獲得手段を活用することが有効と考えられますが、当然、DXを推進できる人材のニーズは非常に高いため、なかなか自社にマッチした人材を確保できないといった企業が多いのが現状です。

そのような背景もあって、日本企業は「社内人材の育成」や「既存人材(他部署からの異動も含む)の活用」といった手段を講じているのではないでしょうか。

ただ最近では「DX人材の育成(研修)に力を入れているが、実際に現場でDXが進まない」といった悩みを抱える企業も増えてきています。

日本企業が人材育成を実施してもDXが進まない理由

”人材育成という手段は日米共通であるのに、なぜ日本企業ではDXの成果がなかなか出ないのか”、本記事ではその理由を2つ考えてみたいと思います。

DXを推進する人材像を設定・周知できていない

下記のように、米国では約50%もの企業が自社に必要な人材像を「設定し、社内に周知している」と回答しています。

DXを推進する人材像が明確になっていることで、外部からの人材確保や社内人材の育成がうまくいき、結果としてDXの成果に繋がっていると考えられるでしょう。

一方、日本企業で人材像を「設定し、社内に周知している」割合は約20%以下であり、「設定していない」という企業の割合はその倍(40%)にも及びます。

このように求める人材像やスキル、人材のスペックについて共通理解が得られない状態では、人材の確保(採用)や育成も上手くいかず、DXの成果は思うように挙がらないでしょう。

やみくもに人材確保や育成に着手するではなく、まずは人材像を明確にして組織が目指す方向性、目的や狙いをしっかりと設定することが重要です。日本企業はこの取組の遅れを認識し、早急に対策していくことが必要となります。

人材像を定義することの重要性については、本書でも以下のように書かれています。

DXを推進するために自社にどのような役割や専門性を持つ人材が必要となるか、具体的な人材像を設定し、それを社内に周知し、組織として目指す方向性についての共通理解が醸成されることが必要となる。

次にその人材像に当てはまる人材を社内から発掘・登用、また社外から獲得し確保をしていくことが必要となる。

実践を通じた育成カリキュラムを提供できていない

米国は人材育成の手段として、単なる研修だけではなく「DX案件を通じたOJT」を最重要視していることが分かります。

どれだけ研修を受講しても、学んだ内容が実践の場で活用できなければ意味がありません。DXプロジェクトに積極的に参加させて、アウトプットする場を提供することが重要であると考えられます。

以上が日米企業の人材育成における大きな違いです。

日本企業がDXで成果を上げていくためには、

  1. 求める人材像を明確に定義する
  2. DX案件を通じたOJTによる実践の場の提供

この2つが重要といえるでしょう。

ここまで日米企業における取組の違いについて解説してきましたが、“「DX案件を通じたOJTの実施」が重要であることは理解できるが、なかなかそのような場を用意することは難しい”といった話もよく耳にします。

このようなお悩みに対して当社では、実際の実プロジェクトを題材にした演習テーマの作成から研修実施までをご支援するカスタマイズ研修をご提供しています。

DX推進人材の育成なら「リンプレス」

リンプレスは、DX人材育成・DX内製化支援に特化した法人向け研修サービスを提供しており、基礎リテラシーから実践的なプロジェクト立案まで幅広いニーズに対応できます。これまで4,000社以上に導入された実績を持ち、カスタマイズ性の高いカリキュラム構成によって、研修後すぐに現場で活かせるスキルが身につきます。

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リンプレスの研修プログラム

リンプレスが提供するDX推進リーダー育成プログラム「LDP」は、現場でDXを牽引できるリーダーを短期間で育成するための専門プログラムです。

単なる座学ではなく、業務課題を題材にした実践型ワークやプロジェクト演習を通じ、即戦力として求められる思考力・推進力を身につけられます。また、専任講師による伴走支援により、学んだ内容を自社のDX施策へ落とし込むプロセスまでサポート。体系的なスキル習得と実務適用を両立できるため、DX推進人材の育成に最適です。

「LDP」について詳しくはこちら

実際にリンプレスの研修を導入した企業の事例

国内製薬大手の第一三共様にリンプレスの研修を導入していただいた事例を紹介します。

同社では、IT企画経験が少ない現場(業務部門)が自らITを活用した課題解決を進められるようになることを目的としたIT企画研修を実施しました

IT企画研修は公開講座としてもご提供していますが、様々な業種・業界の方にご参加いただく公開講座では誰もがイメージしやすい業務を題材として設定しています。

第一三共様の場合、比較的IT企画経験が少ない業務部門からの受講者が大半であったため、受講者の普段の業務に近いテーマで演習を実施する方がより身近なものとして捉えられるのではないかと考えられました。

様々なアレンジやカスタマイズを通して研修を作り上げたことで、受講者の皆様からも『業務課題・システム課題の洗い出しや、ITによる改善改革の方向性を導き出す方法について理解が深まった』といった感想をいただいております。

▼第一三共様の事例詳細はこちら
第一三共株式会社様|事例|株式会社リンプレス

また、当社ではIT企画研修の実施だけではなく、実践と学びを両立するための「IT企画伴走支援」を実施しています。

こちらでは実際のIT企画・立案プロジェクトに当社コンサルタントが参画し、お客様のプロジェクトメンバーが作成した成果物に対してレビュー・添削をすることで、単に研修を実施するよりも理解を深めることができます。

ご興味がある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

DXを実行するうえで必要なIT企画やプロジェクトマネジメント、デジタル技術など幅広い研修メニューをご提供しています。あわせてご覧ください。

▼「DX人材育成サービス」の詳細を見る
https://www.linpress.co.jp/service/dx-hrd

まとめ

日本とアメリカではDXの目的や進め方に大きな差があり、日本は効率化中心、アメリカは価値創出重視という特徴があります。また、日本企業は「人材育成」を進めてもDXが成果につながりにくい課題を抱えており、その背景には推進人材像の不明確さや実践型育成の不足が挙げられます。

DXを成功させるには、自社に合った人材育成と実践を通じたスキル強化が不可欠であり、体系的に学べるリンプレスの研修が効果的です。

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森田 晋之介
森田 晋之介
株式会社リンプレス セールス&マーケティング事業部  株式会社リンクレアに営業職として入社。リンプレス入社後はインサイドセールスやマーケティングを担当し、現在は主にマーケティングを担当。

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