catch-img

DXプロジェクトの約9割が停滞——2026年最新調査からみる「DX推進リーダー」に必要な『実行力』とは

企業のDXが本格化する一方、約9割が「プロジェクトの途中で停滞」を経験しています。原因の多くは技術的なスキルの不足ではなく「具体的な計画への落とし込みや推進力」の不足です。

最新調査データをもとに、ツール導入だけでは突破できない壁を破り、DXを最後までやり切る「DX推進リーダー」の育て方を解説します。

DX研修を実際に行った企業の事例を知りたい方は「導入事例:独立行政法人都市再生機構様」「導入事例:第一三共株式会社様」「導入事例:株式会社八十二銀行様」「導入事例:株式会社ワークマン様」こちらのページをご覧ください。

リンプレスでは、DX推進人材を育成する研修プログラムと、DXの内製化をサポートするコンサルティングを提供しています。自社のDX推進にお困りの方はぜひご相談ください。

リンプレスのサービス紹介資料ダウンロードはこちらから

目次[非表示]

  1. データで読み解く「生成AI時代のDX」——ツール導入だけでは成果が出ない理由
    1. 実行段階へ進む一方で、約9割がプロジェクト停滞を経験
    2. 「AIを使えば成果が出る」は幻想?3割超が懐疑的なワケ
    3. リサーチ・資料作成はAIへ代替、人間に求められるのは「目的を描く構想力」
  2. プロジェクトが止まる原因は「要件定義」にあり!いま必要なスキルとは
    1. 停滞の原因首位は「要件定義段階(64.0%)」
    2. 中核人材に最も求められる「IT企画力」と「リーダーシップ」
    3. 情報システム部門から「DX・企画推進部門(50.5%)」主導へのシフト
  3. 計画倒れを防ぐ鍵「ビジネスアーキテクト」に求められる役割
    1. 経済産業省も提唱する「ビジネスアーキテクト」とは?
    2. 単なる「アイデア出し」から「具体的な要件・計画への落とし込み」へ
    3. 組織を巻き込み、最後までやり切るマネジメント力
  4. DX推進に不可欠な『戦略立案』『リーダーシップ』『プロジェクトマネジメント』を身に付ける実践プログラム
    1. 特徴1:自己分析から戦略・リスク管理まで、1日で網羅する実践ワークショップ
    2. 特徴2:ITシステム構築の2大プロセスとして学ぶ「管理プロセス」
    3. 特徴3:1日集中だからこそ、日常業務を止めずに「自走の型」を持ち帰れる
    4. タイムスケジュール
  5. まとめ|ツール活用から「企画・実行を担うリーダー」の育成へ

\ リンプレスの支援実績をまとめた導入事例集を公開中 /

データで読み解く「生成AI時代のDX」——ツール導入だけでは成果が出ない理由

生成AIの登場により、DX推進の環境は大きく変わりました。データ分析やレポート作成といった定型業務の自動化が急速に進み、企業はツール導入による効率化に期待を寄せています。

しかし最新調査からは、ツールやAIの活用だけでは成果に結びつかない現実が浮かび上がっています。企業が直面しているのは、技術の問題ではなく、戦略から実行に至るプロセスの中にある「人と組織の課題」なのです。

実行段階へ進む一方で、約9割がプロジェクト停滞を経験

リンプレスの最新調査によると、企業のDXにおける取り組みは「実行段階(本格的に推進中)」が45.0%と最多を占めており、フェーズとしては着実に前進しています。

しかしその一方で、約9割(90.1%)の企業が「DXプロジェクトが実行段階で止まってしまった(やり切れなかった)経験がある」と回答する深刻な事態が浮き彫りになりました。

スケジュールの遅延、予算の超過、期待した効果が得られないといった停滞の原因は、企画立案の段階ではなく「具体的な計画への落とし込みと現場での推進」にあります。アイデアはあっても、それを現実の業務フローや組織体制に組み込む段階で、多くのプロジェクトが立ち往生しているのです。

「AIを使えば成果が出る」は幻想?3割超が懐疑的なワケ

生成AIへの期待と現実のギャップも顕著です。同調査において「ツールの導入だけで十分な成果が得られるか」と尋ねたところ、3割超(31.5%)の担当者が「思わない・あまり思わない」と回答し、ツール主導のDXに懐疑的な見方を示しています。

AIは強力なツールですが、「最新技術を入れれば自動的に改善される」という発想では運用段階での定着が進みません。AIを使う人間の明確な目的意識と推進力が伴わなければ、その真価は発揮されないのです。

リサーチ・資料作成はAIへ代替、人間に求められるのは「目的を描く構想力」

ツール導入だけでは成果が出ないと考える理由として、最も多く挙げられたのが「何のために使うかを描く構想力が足りないから(61.1%)」でした。

実際、生成AIによって「情報収集・リサーチ(71.2%)」や「資料・ドキュメント作成(66.7%)」といった業務は自動化・代替が進んでいます。

定型的な情報処理をAIが担う時代になったからこそ、人間に求められるのは「何のためにこのDXを進めるのか」という目的を描く「構想力」です。AIに代替されない高度な推進役に人間が専念できるかが、プロジェクトの成否を分けます。

プロジェクトが止まる原因は「要件定義」にあり!いま必要なスキルとは

DX推進の現場では「企画は立ち上がったのに、その先が進まない」という状況が繰り返されています。経営層と現場の間にある、この停滞の正体は何か。最新調査が指し示す答えは明確です。

停滞の原因首位は「要件定義段階(64.0%)」

プロジェクトが停滞する主な原因を分析したところ、「要件定義段階(要件の明確化・プラン策定)」が64.0%で単独首位となりました。進捗管理などの実行段階(37.8%)を大きく引き離しています。

要件定義とは、経営課題や業務課題から「システムやプロセスが満たすべき条件」を言語化し、関係者の間で合意する作業です。経営層の「顧客体験を改善したい」という大きな方向性が、具体的なシステムや業務の仕様に落とし込まれないまま進むため、実装段階で「期待と違う」という齟齬が発生し、手戻りやスケジュールの瓦解を引き起こしているのです。

中核人材に最も求められる「IT企画力」と「リーダーシップ」

この停滞を防ぐため、DXを推進する中核人材(リーダー)に最も求められるスキルを聞いた調査では、以下の結果となりました。

  • 1位:IT企画力(業務とITの結びつけ):49.5%
  • 2位:リーダーシップ・影響力:48.6%

求められているのは、単なる「IT知識を持つ技術者」ではありません。経営課題をITでどう解決するか道筋を描く「IT企画力」と、異なる立場や優先順位を持つ部門間を調整し、共通の目標に向かわせる「リーダーシップ」。この二つの力を持つ人材が現場にいるかどうかが、プロジェクトの完遂を左右します。

情報システム部門から「DX・企画推進部門(50.5%)」主導へのシフト

興味深いことに、生成AIをはじめとするDX活用の旗振り役は、従来の情報システム部門(32.4%)ではなく、「DX・企画を担う推進部門/推進リーダー(50.5%)」が過半数を占めるようになっています。

この変化は、DXが単なる「システム導入」から「ビジネス変革」へシフトしたことを象徴しています。IT部隊に任せきりにするのではなく、事業や企画の視点を持った部門が主導し、経営の意図を汲み取って組織を実行に導く体制への移行が進んでいます。

計画倒れを防ぐ鍵「ビジネスアーキテクト」に求められる役割

要件定義の段階で停滞が起きるのは、経営の意図と現場の実装の間に「翻訳者」がいないからです。その翻訳者の役割を担うのが、経済産業省の「デジタルスキル標準(DSS)」でも注目される「ビジネスアーキテクト(BA)」です。

経済産業省も提唱する「ビジネスアーキテクト」とは?

ビジネスアーキテクトとは、経営戦略をデジタル技術を活用した具体的なビジネスモデルや業務プロセスに変換する専門家です。

従来の「システムアーキテクト」が技術仕様に特化していたのに対し、ビジネスアーキテクトは経営課題の本質を理解し、それを現場の業務フローや組織体制で実現可能な形に落とし込みます。経営と現場の両方の言語を話し、両者の間で意思疎通を成立させる「DX推進リーダー」の理想像と言えます。

単なる「アイデア出し」から「具体的な要件・計画への落とし込み」へ

多くのDXプロジェクトでは、経営層の示す抽象的なビジョンと、現場の実装イメージの間に大きな溝があります。ビジネスアーキテクトの役割は、この曖昧さを消し去ることです。

調査・分析・対話を通じて、業務プロセス、システム要件、スケジュール、リスク要因を可視化し、実装可能な計画へ精密に落とし込みます。要件定義段階で64.0%が停滞する最大の理由は、この「落とし込み」の質が不十分だからに他なりません。

組織を巻き込み、最後までやり切るマネジメント力

ビジネスアーキテクトには、設計力だけでなく組織を巻き込むマネジメント力が不可欠です。営業、製造、財務など、異なる優先順位を持つ各部門の要望を整理し、全体最適の視点から優先順位をつけます。

さらにプロジェクト実行中に生じる予期せぬ課題や抵抗に対しても、軌道を修正しながら最後までやり切る「完遂の実行力」を発揮します。

DX推進に不可欠な『戦略立案』『リーダーシップ』『プロジェクトマネジメント』を身に付ける実践プログラム

DXプロジェクトが停滞する要因の多くは、ビジネスアーキテクト的な役割を担う人材の不足にあります。リンプレスが提供するDX推進リーダー育成研修「LDP(DX Leader Development Program)」は、このDX推進リーダーを短期間で育成するプログラムです。

本プログラムの特徴は以下の3つです。

特徴1:自己分析から戦略・リスク管理まで、1日で網羅する実践ワークショップ

LDPは、単に教科書的な知識をインプットするだけの座学研修ではありません。1日の限られた時間の中で、受講者が主体的に頭と手を動かす3つの強力なワークショップを組み込んでいます。

  • 「リーダーシップ診断」による自己認知: まずは、推進リーダーとして周囲を巻き込むために、自身が現在発揮できているリーダーシップの傾向や課題を客観的に把握します。

  • 「自社テーマ」を題材にしたDX戦略検討: 受講者が自社のリアルなテーマを持ち込み、経営層に提案できるレベルのDX戦略を検討します。現場の業務課題をどうIT化の要求へと落とし込んでいくのか、その具体的な進め方を学びます。

  • 「自身が参画しているプロジェクト」のリスク特定: 現在関わっている、あるいはこれから始まるプロジェクトを想定し、進行中にどのようなトラブルが起こりうるかを先回りして特定するワークを行います。

これらのワークを通じて、受講者は「自社の、自分自身の案件」に即した形で、リーダーシップ・戦略立案・マネジメントの3つの力を同時に使うリアルな経験を得ることができ、実務に直結する推進力が身に付きます。

特徴2:ITシステム構築の2大プロセスとして学ぶ「管理プロセス」

研修の終盤(「管理プロセスを理解する」)では、ITシステム構築における最重要知識として、世界標準のフレームワークである「PMBOK®」のエッセンスを解説します。

DXの現場では、ITベンダーとのコミュニケーション不全や、進捗のブラックボックス化が問題になりがちです。研修内でシステム構築の全体像と管理プロセス(PMBOK®ベースの共通言語)を学ぶことで、受講者はベンダーへ要件を正しく伝える「翻訳力」と、プロジェクトの遅延やコスト超過を未然に防ぐ「先回りの推進力」を同時に習得します。

特徴3:1日集中だからこそ、日常業務を止めずに「自走の型」を持ち帰れる

数ヶ月に及ぶ長期の研修は、受講者の拘束時間が長く、現場の日常業務を圧迫するというデメリットがあります。「LDP」は1日完結型であるため、部門長としても現場のエースを送り出しやすいというメリットがあります。

1日で一気通貫して「役割の理解」から「プロジェクトの活動プロセス」までを体系的に学ぶため、受講者は頭の中がバラバラになることなく、1本の繋がったストーリーとしてDX推進の「型」を理解できます。研修を終えて職場に戻った瞬間から、診断結果やワークショップで作成した戦略シート、リスク特定結果をそのまま実務に投入できるため、投資対効果(ROI)が極めて高い育成が可能になります。

長期の我流の試行錯誤を、1日の濃厚な学びで置き換える。これこそが、組織全体のDX推進力をスピーディーに底上げするLDPの圧倒的な強みです。

タイムスケジュール

LDPは、以下の緻密に設計された全9章のステップに沿って進行します。

  1. オリエンテーション

  2. デジタル技術を活用するとはどういうことか

  3. 自分の役割を理解する

  4. 発揮すべきリーダーシップを理解する

  5. DX戦略立案時の注意点を理解する

  6. 要求をIT化するための進め方を理解する

  7. 管理プロセスを理解する

  8. プロジェクト活動を理解する

  9. クロージング

リーダー一人ひとりの属人性を減らすには、限られた時間の中で「マインドセットの変革」から「実務で使えるスキルの習得」までを網羅した、極めて密度の高いプログラム設計が必要です。

DX推進リーダー育成研修「LDP」は、1日(9:30〜17:00)という集中型のカリキュラムでありながら、講義と実践的なワークショップをシームレスに組み合わせることで、現場のリーダーが明日から動ける強固な推進力をつくり出します。

まとめ|ツール活用から「企画・実行を担うリーダー」の育成へ

DXプロジェクトが停滞する原因は、ツールの不足ではありません。約9割の企業がプロジェクトの停滞を経験し、6割以上が要件定義段階で躓くのは、経営の構想を実装可能な計画に変換し、組織を巻き込んでやり切る「リーダー」が不在だからです。

生成AIなどの最新技術を活かし、計画倒れに終わらせず事業成果へ繋げるためには、ツール活用の知識を超えた「企画・実行を担うリーダー」の育成が急務です。

自社のDXを推進し、最後までやり切る組織を作る第一歩として、1日で実践的な推進の「型」が身につくDX推進リーダー育成研修「LDP」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

DX研修を実際に行った企業の事例を知りたい方は「導入事例:独立行政法人都市再生機構様」「導入事例:第一三共株式会社様」「導入事例:株式会社八十二銀行様」「導入事例:株式会社ワークマン様」こちらのページをご覧ください。

▼DX推進リーダー育成研修 活用事例

ご相談・お問い合わせ

この記事の監修者

三宮 壮
三宮 壮
株式会社リンプレス 代表取締役社長

\ リンプレスの支援実績をまとめた導入事例集を公開中 /

関連記事

Document

資料請求

リンプレスの
DX推進人材育成プログラムの紹介資料を
ダウンロードできます。

Contact

ご相談・お問い合わせ

お客様のDX実現に向けた課題解決を
サポートします。
お気軽にご相談ください。

Newsletter

メルマガ登録

DX人材の育成に
役立つセミナー開催情報や
支援事例などをお届けします。