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上流工程に向いている人の特徴とは?人材育成のコツも紹介

システム開発の品質を左右する「上流工程」では、要求整理や企画立案、関係者調整など高度なスキルが求められます。そのため、誰でも担えるわけではなく、向いている人物像を見極めて育成することが重要です。

本記事では、上流工程に向いている人の特徴、求められるスキル、効果的な育成方法をわかりやすく解説します。自社で上流工程人材を確保したい担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

DX研修を実際に行った企業の事例を知りたい方は「導入事例:第一三共株式会社様」「導入事例:株式会社八十二銀行様」「導入事例:株式会社ワークマン様」こちらのページをご覧ください。

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上流工程とは

上流工程とは、システム開発における企画・要求分析・要件定義など、プロジェクトの方向性を決める最も重要なフェーズです。

ユーザーの課題を正しく把握し、どのようなシステムを作るべきかを整理する役割を担うため、開発の品質やコスト、納期に大きく影響します。また、ステークホルダーとの調整やドキュメント作成なども含まれ、単なる技術力だけでなく、論理的思考力やコミュニケーション力といった幅広いスキルが求められます。適切に上流工程を進めることで、手戻りを防ぎ、プロジェクト全体の成功確率を高めることができます。

上流工程の定義や重要性については、以下の記事で詳しく紹介しています。
システム開発における上流工程とは?下流工程との違いやITプロジェクト全体の流れを紹介

上流工程に向いている人の特徴


上流工程で成果を出す人には、以下のような一定の共通した特徴があります。

  • 言語化能力に長けている
  • 人とのコミュニケーションが得意
  • 視野が広く全体調整が苦にならない
  • 論理的に物事を考え、整理できる

これらの資質は、上流工程で必要とされる要求整理・要件定義・関係者調整といった業務と密接に関わっています。

それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

言語化能力に長けている

上流工程では、曖昧な要望や漠然とした不満を「誰が読んでも同じ意味で解釈できる言葉」に落とし込む力が求められます。

利用者の話を聞きながら、背景や前提をくみ取りつつ本質的な課題を言語化できる人は、要求整理や要件定義の場面で大きな強みを発揮します。また、複雑な内容を図や文章で分かりやすくまとめられる力があると、関係者間の認識を揃えやすくなり、プロジェクト全体がスムーズに進みます。

人とのコミュニケーションが得意

上流工程では、ユーザー部門・開発部門・経営層など、多様な立場の人と対話しながらプロジェクトを進めていきます。そのため、相手の話をよく聞き、わからない点は確認しながらすり合わせていけるコミュニケーション力が重要です。

単に話し上手である必要はありませんが、「質問して引き出す」「背景を理解しながら要望を整理する」「合意事項をわかりやすく伝える」といった対話の姿勢がある人は、上流工程で活躍しやすいタイプと言えます。

視野が広く全体調整が苦にならない

上流工程では、個別の業務だけでなく、組織全体の業務プロセスやシステム構成を俯瞰する力が求められます。部署ごとの要望をそのまま聞き入れるのではなく、「全体最適の観点で何を優先すべきか」を考え、必要に応じて調整する役割を担うためです。

複数の関係者の意見を整理し、落としどころを探るような調整業務に対して、あまりストレスを感じないタイプの人は、上流工程に向いていると言えます。

論理的に物事を考え、整理できる

ヒアリング内容や現状の業務フロー、課題、要望などを受け止めたうえで、「結局どこに問題があるのか」「何から手を付けるべきか」を筋道立てて整理できる人は、上流工程で高いパフォーマンスを発揮します。

感覚だけで判断するのではなく、根拠や前提条件を意識しながら考えられるため、要件としてドキュメントに落とし込む際もブレが少なくなります。こうした論理的思考力は、研修や実務経験を通じて伸ばしていくことも十分可能です。

上流工程人材に求められるスキル

上流工程に携わる人材には、要件定義やプロジェクト設計を確実に進めるための多様なスキルが求められます。

特に重要なのは、顧客の要望を正しく把握する傾聴力、要件を形にする企画力、プロジェクト全体をまとめるマネジメント力、関係者に分かりやすく伝えるドキュメント・プレゼン力、そして状況に応じて判断を変えられる柔軟性です。これらは単独で成立するものではなく、組み合わせることで初めて上流工程を円滑に進められます。

以下では、それぞれのスキルがどのように役立つのか、具体的に解説していきます。

傾聴力(ヒアリングスキル)

傾聴力は、上流工程における最重要スキルのひとつです。
顧客や現場担当者の話を「ただ聞く」のではなく、背景・真意・制約条件まで引き出す姿勢が求められます。

ヒアリングが浅いままだと、後工程で「聞いていた内容と違う」といったトラブルが発生しやすく、手戻りの原因にもなります。相手が気づいていない課題や隠れた要求まで把握するためには、質問の切り口や場づくりの工夫も欠かせません。情報を丁寧に受け取ったうえで、整理・抽象化し、次の要件定義につなげる力が傾聴力には含まれています。

企画力

企画力は、顧客や組織の課題を正しく整理し、価値につながる解決策へと落とし込むためのスキルです。上流工程では「何を実現すべきか」を具体化する役割を担うため、仮説構築、課題抽出、アイデア創出の力が不可欠です。とはいえ、豊かな企画力は実践を通じて鍛える必要があり、自社だけで育成するのは難しいケースもあります。

リンプレスの企画研修では、課題設定からアウトプット作成まで体系的に学べるため、上流工程に強い人材を短期間で育成しやすい点が大きな魅力です。
リンプレスの「IT企画研修」について詳しくはこちらから

マネジメントスキル

上流工程では、プロジェクトの方向性を明確にし、関係者の役割・スケジュール・リスクを調整するマネジメントスキルが欠かせません。

特に、要件定義は複数部署が関わるため、利害調整や意思決定の場が多く、進行役としてのリーダーシップも求められます。また、上流工程で管理が甘いと、下流工程以降に影響が波及し、開発全体のコスト増や遅延につながることもあります。プロジェクトの全体像を俯瞰しながら、計画・進捗・コミュニケーションを統合的に管理する力が重要です。

マネジメントスキルについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
プロジェクトマネジメントスキルとは?3種類に分けてわかりやすく解説

傾聴力(ヒアリングスキル)

要求や要件を正確に文書化し、関係者へ分かりやすく伝える力も上流工程には必須です。

ドキュメントが曖昧だと、開発チームとの認識齟齬が生じ、手戻りや品質低下につながります。論理的な構成で書き、背景・目的・要件を整理して提示するスキルが求められます。また、ステークホルダーに対して提案を行う場も多いため、プレゼンテーション能力も重要です。

言語化力と説明力を併せ持つことで、要件合意をスムーズに行い、プロジェクトの進行を安定させられます。

柔軟性

上流工程は、顧客要望の変化や制約条件の追加など、想定外のことが発生しやすい領域です。そのため、状況に応じて判断を変えたり、別の代替案を提案したりできる柔軟性が欠かせません。

固定観念にとらわれず、最適解を探り続ける姿勢が求められます。また、技術トレンドの変化も早いため、学び続ける意欲も柔軟性の一部といえます。変化を前向きに捉えることで、より良い要件提案やプロジェクト全体の改善につながり、開発の成功確率を高めることができます。

上流工程に向いている人を育成する方法


上流工程に向いている人材は、採用だけで確保するのが難しく、社内人材を育成するアプローチが有効です。

特に、要件定義や企画業務は実務に根ざしたスキルのため、体系的な知識と現場での経験を組み合わせて育てる必要があります。

育成方法には、社内研修・OJT・外部サービスによる研修の3つがあり、それぞれメリットが異なります。ここでは、上流工程に向いている人をどのように育てていくべきか、特徴に合わせて選べる育成手法を紹介します。

社内研修

社内研修は、自社の文化や業務内容に合わせて教育を行える点が強みです。

上流工程に必要な基礎知識や、自社サービス特有の要件フローなどを独自にカリキュラム化できるため、実務との接続性が高い人材を育成しやすくなります。

一方で、講師役となる社員のリソース負担が大きく、体系だった指導が難しいケースもあるため、環境が整っている企業向きです。自社固有のナレッジを伝承しながら育成したい場合に効果的な方法です。

OJT

OJTは、実際のプロジェクトに参加しながら上流工程の考え方や進め方を学べる実践型の方法です。要件定義の現場に同行することで、ヒアリングの仕方、資料作成、関係者調整など、座学では得られない経験が積めます。

ただし、指導者のスキルに依存しやすく、指導内容にばらつきが出るという課題もあります。実務に即したスキルを早く身につけさせたい場合は有効ですが、一定の育成フレームを併用することが望ましい育成方法です。

外部サービスによる社外研修

外部サービスによる研修は、上流工程に必要なスキルを体系的・科学的に学べるのが最大のメリットです。

企画力、プロジェクトマネジメント、ドキュメンテーションなどを専門講師から学べるため、短期間で実務レベルの能力向上が期待できます。また、社外の受講者との交流によって視野が広がり、組織内では得にくい発想やノウハウに触れられる点も魅力です。

社内だけでは育てきれない人材の底上げに適しており、上流工程人材の育成を加速させたい企業に向いています。

上流工程人材の育成には「リンプレス」

上流工程を担える人材を育成したい企業にとって、単なる教育ではなく、実務を見据えた「体系的かつ実践的な研修」が不可欠です。自社だけで新しい育成体制を整えるのはノウハウやリソースの面で難しいケースが多いため、外部サービスの利用は非常に有効です。

リンプレスでは、企画力からリーダーシップまで、上流工程ならではのスキルを効率よく身につけられる研修プログラムを提供しています。

ご相談・お問い合わせ

リンプレスのIT・システム企画研修

リンプレスの「IT・システム企画研修」は、上流工程人材を育成するための実践型プログラムです。

業務改善のための企画立案、システム導入の前提整理、要件抽出・優先順位付け、ドキュメント作成など、企画から設計に至る上流フェーズのスキルを体系的に学ぶことができます。また、自社の現場課題をベースにした演習を通じて、学んだ知識を即業務に活かせる点が大きな強みです。理論だけでなく実践力まで鍛えられるため、上流工程を任せられる人材を効率よく育成したい企業におすすめです。

リンプレスの「IT企画研修」について詳しくはこちらから

リンプレスの研修を導入した企業の事例

実際にリンプレスの研修を導入した企業の事例を紹介します。

東洋船舶株式会社

東洋船舶株式会社は、船舶関連ビジネスのソリューションプロバイダーとして、国内トップクラスの用船仲介サービスなど多面的な事業を展開しています。同社は、会社規模や事業拡大に伴い、情報システム部門の負担増加と迅速な対応の難しさという課題に直面していました。

この課題を解決するため、20243月にリンプレスの「企画研修」および「プロジェクトマネジメント研修」を導入します。リンプレスの研修により、現場部門の社員が自ら業務プロセスを理解し、課題を抽出・解決するスキルを習得できました。結果として、社員の意識改革が進み、業務改革の推進力が向上しました。

こちらの事例について詳しくは、以下のリンクからご覧いただけます。
東洋船舶株式会社様の事例「全社員IT武装化」実現に向けた取り組みに迫る

株式会社八十二銀行

株式会社八十二銀行では、自社内にシステム開発部門があり、新しいシステムを作る際は事業部門と開発部門がともに開発を行っています。しかし近年、どちらの部門も多忙となり、意思疎通がうまくいかず手戻りが発生するという課題が発生していました。この原因の一つに、元々の目的の設定と、経営的な視点で論理立てて工程を組み立てることができていない上流工程に問題があるのではないかと考えます。そこで、論理的に課題を整理しながら、企画を進めるフレームワークに沿って学べるリンプレスのIT企画研修を導入いただきました。

結果として、受講者の8割が研修の内容に満足し、9割以上の受講者が実際の業務に役立つと回答していただいたという、大変満足度の高い研修が実施できました。

こちらの事例について詳しくは、以下のリンクからご覧いただけます。
株式会社八十二銀行様の事例 事業部門自らデジタル・IT化を企画し、スピード感のあるDXの実現へ

DX研修を実際に行った企業の事例を知りたい方は「導入事例:第一三共株式会社様」「導入事例:株式会社ワークマン様」こちらのページをご覧ください。

リンプレスでは、DX推進人材を育成する研修プログラムと、DXの内製化をサポートするコンサルティングを提供しています。自社のDX推進にお困りの方はぜひご相談ください。

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まとめ

上流工程に向いている人は、言語化能力やコミュニケーション力、全体を俯瞰する視点、論理的思考などを備えていることが特徴です。これらのスキルは経験と学習によって伸ばすことができるため、計画的に育成していくことが重要です。社内研修やOJTだけでなく、専門知識を体系的に学べる外部研修を組み合わせることで、スピーディーに実務に対応できる人材へ成長させられます。

上流工程人材の育成に課題を感じたら、専門的なプログラムを提供するリンプレスの活用が効果的です。

ご相談・お問い合わせ

<文/文園 香織>

株式会社リンプレス
株式会社リンプレス
2017年に株式会社リンクレアのコンサルティング事業、教育事業を分社化して誕生。企業向けDX人材育成研修やITコンサルティング、内製化支援などを手掛ける。DX推進に必要なIT・システム企画力、プロジェクトマネジメント・リーダーシップ、デザイン思考、データ分析など、様々なラインナップを提供する。講義だけではなく、ワークショップやハンズオン演習を取り入れた実践型研修に強みを持つ。これまでの累計支援企業数は4,000社以上、累計受講者数は15,000名以上に及ぶ。

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