システム開発の上流工程を成功させるポイントとは?
上流工程に起因するITプロジェクトのトラブルは約5割と言われており、業界問わず多くの企業がこの上流工程に課題を持っています。
今回は、上流工程を成功させるために必要なポイントをご紹介しています。
目次[非表示]
- 1.多くの企業が直面している上流工程の問題・課題
- 1.1.トラブルが発生!その原因は?
- 1.2.仕様モレ
- 1.3.満たすべき要求の範囲?
- 1.4.仕様FIXのジレンマ
- 2.システム開発の上流工程を成功させるポイント
- 3.まとめ
多くの企業が直面している上流工程の問題・課題
トラブルが発生!その原因は?
ITプロジェクトにおけるトラブルの多くは要求・要件があいまいなまま開発に入ってしまうことに原因があります。
結局のところシステム開発の工程で発覚し手戻りを起こしてしまうケースは少なくありません。
手戻りによる負荷は発覚が遅ければ遅いほど大きくなると言われており、QCD:品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)に大きく影響します。
仕様モレ
仕様モレは要求仕様書の構造の問題や、適切な表現がされていないことに原因があります。
満たすべき要求の範囲?
要求仕様を確認しようにも、出来てほしいことの範囲が見えない
- 仕様のみ記述され、要求が表現されていない→その機能を満たす仕様が拾いきれていない
- 機能を満たしていても、品質要求が満たされない
仕様FIXのジレンマ
仕様FIXの時期に合意が形成できる状況にない
要求仕様書を見ても、
- 何を確認すればわからない、何が不足しているのかわからない
- レビューを繰り返してもほとんど進展しない
システム開発の上流工程を成功させるポイント
何のためにどこまでの効果を出すのか、関係者一同でベクトルを合わせる
すぐに情報システムの検討に入ってはならない、まず業務ありきを考える
IT活用の適合性と実現性を診断する
経営・業務・IT、各部門が当事者意識をもって参画する
情報システムの経営と業務への適合、および効果と費用の関係を追及する
まとめ
DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に向けて多くのITプロジェクトが立ち上がっています。
組織として上流工程の重要性を理解し実践するために、経営層や業務部門を巻き込んだ上流工程のプロセスや成果物を確立し、活用できる人材を育成することが重要です。
当社では上流工程を担える人材を育成するためのご支援をしております。
オンラインで受講することも可能となりました。ぜひご覧ください。
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